iznewsハイライト December 2004

Date: Fri, 03 Dec 2004 08:09:41 +0900
From: Izumi Aizu
Subject: [iznews 00656] from Cape Town


28日、日曜の朝に、イギリスから移動してきました。今は木曜の終わり、
もう5日がたったことになります。すこし出張の様子をご報告しましょう。

 月曜からICANN会議がここケープタウンで開催されています。
日曜の理事会まで、フルに一週間です。また、その日曜と月曜に、
世界情報社会サミットの、市民社会幹事会というのが開かれ、それ
にも参加を頼まれてしまいました。

 実は、出張に出る前から右の上腕部がしっくりこなくて軽い痛みが出て
いたのですが、月曜夜に急に痛みがひどくなって、これはまずいと思って
火曜に病院に行って診察を受けてきました。クリスチアン・バーナード記念
病院。そういって思い出せる人がどのくらいいらっしゃるでしょう?
 1967年12月、ケープタウンで世界で初めての心臓移植を手がけた
博士です。手術が行われた場所は違う病院のようですが。

 ともかく、外科の診察、レントゲン検査をしたけど、原因不明ということで、
痛みがひどいので鎮痛剤の注射を受けてから、整形外科に回され、やは
り原因はわからないが、肩の関節の筋肉と筋の不具合だということで、鎮痛
剤の錠剤をもらって帰ってきました。薬を飲めば痛みが治まるのですが、本
質的に治ったわけではなさそうです。
 ひどいときは、洋服の着脱にも支障をきたし、けっこう参りました。だいぶ
落ち着いてきましたが。
 旅先で病院に行ったのは、ぎっくり腰をやった14年ぐらい前以来、珍しい
ので病院内の写真なども撮っていました。
 ケープタウンは、夏です。でも、地中海性の気候なので、わりと穏やかで
からっとした日々が続いています。

 今日はこれから、大分のハイパー研にチュニジアからの訪問団が来られる
というので、ネットでテレビ会議です。夜中の1時半にリハーサル、2時半から
が本番ということで、待機をしています。あとしばらく、ですが。

 本業?の会議では、昨日はWSISのワークショップを開催し、一般
会員(AtLarge)の組織化などの会議を次々に開いて、忙しい毎日です。
 東京には8日か9日に戻ることになります。

ということで、短信でした。

会津 泉

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Date: Sat, 04 Dec 2004 18:24:53 +0900
From: Izumi Aizu
Subject: [iznews 00657] 五十肩

何人の方から、個人メールで、肩の痛みは、いわゆる「五十肩」だという
ご指摘と、対処法も教えていただきました。ありがとうございました。

おかげさまで、二種類の薬を服用しているので、痛みは治まっています。

完治するには、最低半年はかかるようですね。
まあ、50年使ってきた肉体がところどころ修理を必要とするようになるの
は自然なのですね。

ICANN会議は、静かに進んでいます。昨日議論になったのは、新しい
TLD (.com、.netなどに追加する) を積極的に導入するのか、技術的
な安定性の観点から慎重に対応するのか、という点でした。「宗教論争」
の様相を呈していましたが。

もうひとつの大きな論点は、WSISです。
インターネットガバナンスを議論するWGIGができたことを受けて、ICANN
としてどう対応するのか、について、意見が出されています。全体としては、
もちろん、いまの枠組みを保持する、というトーンで、政府の過剰な介入を
警戒する意見が強いのです。ただし、いまのICANNのどこをどう改善、改革
すべきかという問題意識は、少なくとも表面には、あまり見えていません。

アフリカということで、デジタルデバイド問題にも多少は触れられていますが、
あまり具体的な議論はありません。

明日の理事会で、一週間の日程は終了します。

会津 泉

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Date: Wed, 08 Dec 2004 10:38:46 +0900
From: Izumi Aizu
Subject: [iznews 00658] 新刊『インターネットガバナンス』


『インターネットガバナンス 理念と現実』 というタイトルで、新しく本を書きました。

明日=12月10日刊、となります。

www.nttpub.co.jp/vbook/list/detail/0144.html

走りながら考えて、というか、走りながら書いてきたので、
いろいろアラはあるのですが、なんとか一冊の本にすることができました。

WSIS、ICANN、DoTフォースと、自分で取り組んできたことについて
現場の視点から書いたつもりです。

ということで、どうぞよろしくお願いします。

会津泉

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Date: Fri, 31 Dec 2004 23:37:53 +0900
From: Izumi Aizu
Subject: [iznews 00671] 〔長文〕 新しい年を前に、ご報告

 昨2004年は私自身にいくつかの変化がありましたが、流動的な状況も
あって、皆様にご報告をしてなかったので、あらためてお知らせします。

 3月末、1991年からかかわってきた国際大学GLOCOMの主幹研究員(併任)を離れ、
客員研究員になりました。
 4月より、主たる職務を大分に本部のある、財団法人ハイパーネット
ワーク社会研究所に置き、東京事務所長として活動することにしました。
 5月より、新設された多摩大学情報社会学研究所の主任研究員を拝
命しました。
 8月21日、インターネットガバナンス・タスクフォースが設立され、その
事務局長に任命されました。2年間の時限プロジェクトで、国連のインター
ネットガバナンス・ワーキンググループ(WGIG)に、日本のインターネット
コミュニティ、ビジネス、利用者の立場から関与・貢献しようという活動
です。これが、いまの私の主たる活動となっています。
なお、ハイパーネットワーク社会研究所が事務局を担当しています。

 1997年にマレーシアに移動する際に設立したアジアネットワーク研究所
の活動は、大きく縮小しました。非営利活動が中心になってきた状況に
株式会社という形態が適さなくなったというのが、大きな理由です。

 主な活動としては、以下の二つがあげられます。

・世界情報社会サミット(WSIS)で、各国政府の間で意見が大きく対立
した、インターネットガバナンス問題にかかわること。
・ICANNの一般会員助言委員会(AtLarge Advisory Committee)の委
員として、会員制度づくりにかかわること。

 WSISでインターネットには政府の管理を強化すべきだという主張が浮
上した結果、その対象となったICANNでは、政府の介入より市民の直接
参加が望ましいという主張が強まり、会員制度の重要性が増す結果となっ
ています。

 この間の詳しい経緯と私自身の活動については、12月に出した『インター
ネットガバナンス 理念と現実』(NTT出版)にまとめました。

 これらの活動として、海外出張を以下のように重ねてきました。さすがに、
50代になって、体力的には以前ほどの無理はできなくなったなと実感し
ています。

2月 クアラルンプール APRICOT KL
  ジュネーブ ITU ガバナンスワークショップ
3月 ローマ ICANN会議
  NY UNICT TF会議 インターネットガバナンス
4月 バークレー Future of Digital China会議
5月 バルセロナ INET2004 インターネットガバナンス
  上海・北京 UNICT TF会議 インターネットガバナンス
6月 米国西海岸 New Japan セミナー
  チュニジア WSIS準備会合 インターネットガバナンス
7月 クアラルンプール ICANN会議
8月 香港 HSUISA
9月 ジュネーブ WGIG準備会議
  ブラッセル、ロンドン セキュリティ調査
10月 ソウル インターネットガバナンス会議
11月 ジュネーブ WGIG会合
12月 ケープタウン ICANN会議

 今年も、ほぼ似たようなスケジュールで、出張を予定しています。

 とくに、最近はインターネットガバナンスの一環として、ICANNがかか
わっているドメイン名管理に加えて、セキュリティのガバナンスが重要
だという問題認識が強まってきました。
2005年は、このセキュリティ問題の調査研究も重視していきたいと考
えております。

 終わりになりましたが、一年間、いろいろな形でご指導、お力添えを
いただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。

 どうぞ来る年が、皆様にとっても充実した、幸多い一年となりますように。
そして、この一年、さまざまな災害で苦しまれた方々に、一刻も早く救援
がもたらされますように。


会津 泉

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