iznewsハイライト February 2002

Date: Sat, 2 Feb 2002 18:23:49 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] NYへ

またまた、成田のラウンジで、これからニューヨークに出張です。
今度は、DOTフォースが国連のICTタスクフォースと合同で会議をする
というもので、外務省、総務省などの人も参加されます。

会議は日曜、月曜はいまのところ予定なく、火曜に向こうを出て
水曜に戻ります。3泊5日というか、飛行機で往復寝られれば、
5泊5日となって、睡眠も十分、という勘定なのですた、実際には
たいてい寝不足になります、時差ボケで。

カンボジアの文字コード問題でレポートをつくってもっていったり、
今後の展開を考えたり、なのですが、なかなか難しいです。
資金もほとんどないし。。。

会津 泉

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Date: Wed, 6 Feb 2002 21:52:42 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] NYから戻りました

いつものように?、出張のことばかり書いているようなのですが、、、
今日午後、NYから成田に到着、夕方自宅に戻りました。

帰りの山手線で目黒で降りようとしたら、なんとバッタリ、CICCの
専務理事の兼谷さんが隣に座っていて、声をかけられました。

「メールしたけど、DOTフォースの日本の産業界の会合、明日朝
あるので、どうでしょうか」と・・・。 幸い?飛行機ではしっかり眠っ
たので、「大丈夫です」とお返事してしまいました。

そのDOTフォースと、国連のICTタスクフォースとの半日会合のた
めに出張したというわけです。なんだか「顔見世」的な総花的会合で、
あまり収穫があったという気がしなかったのが残念なのですが。

NYは、ちょうど世界経済フォーラム(ダボス会議)の真っ最中、
泊まったホテルすぐ隣のブロックに、会場となったウォルドルフ
とインターコンチネンタルホテルがあり、物凄い警戒体制でした。
最初の日はとくに厳しく、車は入れず、IDとホテルのキーを見せ
てやっと入れてもらえるという具合でした。

 警察の車がびっしりで、やらたサイレン鳴らして走り回り、どう
みても、必要だからというより、警察NYPDのデモンストレーション
にみえました。 

 幸いたいした騒動にならなかったようで、だんだん警備も緩ん
できましたが、いくらテロ後のNYの風景とはいえ、かなり異様で
した。

 だれかが、60年代後半の景色だね、といってました。ベトナム
反戦やスチューデント・パワーのデモが続いて、機動隊が大量動
員されていた、あの頃です。

というわけで、明朝10時からの会議に出ます。時差がその頃に
出てくるかなあ・・・。

会津 泉

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Date: Fri, 22 Feb 2002 09:07:16 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] ICANN会員制度についてお願い(長文失礼)

ご無沙汰?してます。2月はじめにNYに出張してから、しばらく日本で
おとなしくしてました。この日曜日から、またまた長期出張にでます。
その目的の一つが、ガーナのアクラで行われるICANN会議への参加です。
そこでお願いがあります。

以下、まことに舌足らずな説明ですが、よろしければぜひご協力をお願い
したいことがあります。

まだ思いつきの段階なので、あらためて呼びかけをしたいのですが、、、
ICANNの会員制度に関心をもつ人間で日本のグループをつくって声をあ
げたいと思っています。 国際的に、「利用者=市民」が明確に関心があ
ると意思表示することは、非常に重要になってきています。

そこで、自分も「呼びかけ人」になろう、あるいは、興味があるという方、
まずは私までメールをいただけませんでしょうか? その上で、そのメンバ
ーの皆さんで(オンラインで)相談して、次の動きをつくろうと思ってます。
 名前のリストをICANNに送るだけでもすごく意味があります。署名運動
みたいなものです。

以下は、その背景説明です。
このリストにメンバーではご承知の方も多いと思いますが、ICANNは、イン
ターネットのドメイン名、IPアドレスなどの管理調整を仕事とする国際非営
利組織として98年秋に生まれ、いろいろ紆余曲折を重ねながら今日に至っ
ています。当初からとくに議論を呼んできたのが、その<権力構造>で、
3つの「専門組織」から役員が3名づつ、残りの9名は「一般会員」から
選挙で選出するというのが当初の規約でした。

しかし、「一般会員」に反対する声も根強く、一昨年のグローバル選挙で
5名を選んだ際に日本を先頭に「ナショナリズム」組織が突出したことも
契機の一つとなって、その制度の見直しが進められ、本部が組織した
会員制度調査委員会(ALSC)は昨年秋に、会員からの役員は6人に
減らす、会員資格をドメイン名保有者に限定する、会費をとる、といった
見直し案を提案し、オンライン、オフラインでの議論を呼んできました。
私は、有志によるNAIS(NGO & Academic ICANN Study) という国際
チームにGLOCOMとして参加し、より利用者=市民の権利を重視する
方向に提言を出して、活動を続けてきました。

で、今回のアクラ会議で役員会が最終的な結論を出すものと期待され
ています。今週末、役員はワシントンで「合宿」をして、さまざまな議論を
するものと思われます。

しかし、数日前、突如、ヨーロッパのECのICANN担当者をICANNで中心
となってきた弁護士が訪問し、会員制度は廃止、政府代表を正式に
加えるといった提案と「交渉」をした、ということがオンラインで暴露さ
れるといった「事件」が伝わってきました。彼が個人的に動いたようなの
ですが、もろもろの動きが急になっています。

私が危惧するのは、せっかくグローバルに非営利で、政府の強い介入
なしに自主的でオープンな組織として成立させようとして努力してきたも
のが、中途半端な形で狭い組織へと変質していくことです。

それは結果的に、インターネットの技術とビジネスの中心である北米を
中心とする西欧の人々が組織を支配することになり、資金に乏しく、英語
が苦手な人が多いアジアやアフリカなどの途上国の立場は薄くすることに
もつながります。

「専門家」や「技術者」からみると、「一般会員」の影響力が強まることは、
専門事項をよく理解していない連中が勝手に動かすことにつながる危険
なことのようなのです。市民の権利を重視する立場からみると、専門家
と背後のインターネット・ビジネスの狭い利害を重視する企業によって
ICANNが支配されることは、パブリック・イントレスト=市民の利益を
損ない、透明性に欠け、非民主的になる、と思われます。

おそらく真理は中庸にある、のだと思いますが、なかなか現実は論理と
一致しません。

動きは急なのですが、大半がオンラインの、英語ベースで進行している
ことと、日本のインターネット業界の人たちも、会員制度には、選挙のとき
はともかく、昨今はさほど熱心に取り組んでいるわけではないので(失礼)、
日本ではいまは全然関心をもたれず、報道もされてません。

もちろん私も責任の一端は感じています。事態が決着してしまうと遅い
のです。場合によっては、選挙はまったくなくなって、一般の人、強く関心
をもっている人も、ICANNの意思決定に参加する入り口は閉ざされる
可能性もおおいにあります。

ALSCでも、会費を払って会員になる、参加の仕組みをローカルに組織
するという意思表示を求めています。アンケートもしましたが、日本から
は40名が関心あり、と答えたようです。これではぜんぜん少ないのです。
こういうときに声を上げること、というのはとても重要だと思います。
とりいそぎ、よろしくお願いします。

会津 泉

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Date: Sat, 23 Feb 2002 10:55:30 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] Re: Re: ICANN会員制度についてお願い(長文失礼)

荒野さん、貴重なコメントありがとうございます。
(会社は大丈夫なのでしょうか、脱線してごめんなさい)。

At 04:20 02/02/23 +0900, Takashi Arano wrote:
>荒野です。
>ICANN ASO Address Councilを務めております。
>
>会津さんのコメントですが、単純に「市民」と「専門家」を
>対峙させる構造にはちょっと違和感を覚えます。

説明、書き方が不十分なところ、すみませんでした。
私が対峙させているというより、ICANNのこれまでの構造の作り方が、
専門家中心組織としての3つのSO(Supporting organization)と、
エンドユーザー中心(のはず)の一般会員=AtLarge という構図で
あったことは、理念として共通に理解されていたと思っています。
違うでしょうか?

そのこと自体の是非を論じることはいいと思いますが。
で、組織として、「市民<も>参加できる」というSOと、「市民<中心>」
のAtLargeは明らかに目的・機能・属性が違うものなので、そこを明確に
することは、大事だと思っています。

荒野さんを中心に、ASOが市民の意見を聞くよう努力されていることに
は深く敬意を評します。本当に。

でも、そのことと、「市民中心の組織が別に必要」ということは、分けて
考えていただきたいと思います。

私は、後者の視点から、このリストに呼びかけました。「対峙=対立」では
なく、役割分担を明確にして協調することが大事だと思っています。
同様に、市民中心の組織も、「専門家」の参加を排除すべきではない、と
思っています。相互に尊敬しつつ、しかし異なる機能が両方あることが必要
だと思います。

今回この呼びかけをあえてしたのは、いまICANNでは一般会員制度の見直し
と、組織全体の再編成という二つの案件が平行して進行し、今度のガーナ会
議で理事会が結論を出す可能性があり、そのなかには「一般会員制度」その
ものを全廃しようという方向も強く出てきたということへの危機感があるからです。

「会員なんて、関心が低いじゃないか。でなければ証拠を出せ」というのです。
そこを皆さんにぜひご理解いただければと思いますし、だからこそ関心をお持
ちであれば、名乗り出ていただくことをぜひお願いしたいと、あらためてお願い
します。 その上で、ICANNの会合にも、「日本にもこれだけの人がちゃんと関
心をもっている」ということを提示しようと思っていますし、実際に日本で利用者
中心のグループを形成していくことをご一緒にご相談していきたいと思っていま
す。

長くなってすみません。

会津 泉

>一応、話はアドレスに限ります。私はその「専門家」ということに
>なります。
>
>アドレスルールは以前はAPNICなどの「権威」がルールを一方的に
>制定し、世の中のISPはそれに従ってアドレス配布を受けるだけという
>構造が続いていました。
>
>これが変化してきたのがICANNの登場によってです。ICANNとAPNICなどの
>RIRsの間に結ばれたMoUによって、RIRではオープンな会議によって
>ボトムアップでルール議論を行い、決定することが条件と
>されました。実際、現在は「市民」を含む誰でもがこの会議に
>参加し、ルールを提案し、意見し、投票することができます。
>#ちなみに私はAPNICでのこのルール会議の議長も務めています。
>
>もちろんこういう構造そのものの広報が不十分だし、エンドユーザの
>会議への実際の参加も十分とはいえませんが、少なくとも、
>・こういうボトムアップの構造そのものは確立している、
>・1小ISPや1エンドユーザでの立場での発言を散見される、
>・その意見がちゃんと考慮されてルールに反映されている
>というのは確かです。
>例えば最近の会議の事例では、エンドユーザの意見により
>公開データベースでの個人名のプライバシー問題の解決が
>決議されています。
>
>ですので、
>今のICANNの組織が専門家によって占拠されている
>= ルール形成に市民の参加が不可能である
>と単純に結論づけるのは、どうも現実のプロセスにかかわっている
>ものからするとちょっと疑問に思えてしまうわけです。
>
>もちろん一般ユーザが意思決定にかかわっていけるようにしよう
>という会津さんの根本思想そのものには全く同意ですが。
>
>荒野

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Date: Sun, 24 Feb 2002 09:16:40 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] ソウルへ

さて、いままた成田のラウンジです。10時発なので、6時起きして、ちょっと眠いです。
ICANNのことでは、長々と書いてすみません。でも関心のあるかた、ぜひ
名乗りをあげてください。

日本の<ユーザーグループ>づくりが必要なので、その「呼びかけ人」
になっていただける方を求めます。

水曜までいて、シンガポールに移動します。
ブロードバンドの最前線を見てきます。
ではまた書きます。

会津 泉

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Date: Wed, 27 Feb 2002 17:21:54 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] シンガポールへ

3日間、駆け足でソウルの主として「Tバレー」と呼ばれる、IT関係のベンチャー
が集積している地区をまわってきました。 いまはシンガポールへの機上です。
現地の人たちの話を聞いて感じたのは、「IT不況」から着実に立ち直りつつある
ということです。

ブロードバンドのサービス展開についても、ある程度自信をもってきたようです。
コンテンツの有料化、ポータルの生き残り、などなどの課題をもって。
城所さんが書かれていた分析は、大筋ではそのとおりだと思います。

しいて申し上げれば、どちらかというと通信事業者という、回線提供側の競争という
視点から書かれていますが、それに加えて、いわゆるネティズン、ハードコアユーザ
ーのパワー、そして新規サービスを次々に出して競争しているサービスプロバイダ
ーのベンチャーの人たちのエネルギー、真剣なビジネス創造活動という要素も
大事な要因だと思います。

政府の施策というのは、まさに「支援」に過ぎず、主体ではないですね。自分たちが
どうしたいか、というのが基本だと思います。

ということで、あまり関係ないようですが、ICANNについても、利用者=ネティズン
としての視点と意見が、グローバルにもきちんと集約され、力になることが、ネット
社会全体の発展にとっても意味があるし重要だということを、あらためて感じます。
私の呼びかけに何名かの方がさっそく答えてくださり、感謝しています。

(もうすこし増えると、とってもうれしいです)。 バンコクでアジアのインターネット
関係者の会合があるので、そこで「作戦」を考えてみたいと思っています。

その上で次の展開をご相談したいと思いますので、よろしくお願いします。

会津 泉

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Date: Thu, 28 Feb 2002 00:36:37 +0900 (JST)
From: Izumi AIZU
Subject: [iznews] ICANNについて

荒野さん、
言われるように、ICANNのPresidentである、Lynn氏の提案は、
ICANNの性格を根本的に変えるものです。とくに市民、専門家の
従来の形での関与は配し、政府がより深くかかわるというものです。

「グローバルな選挙」「だれでも参加できる」という、初期の目標は
「非現実的だ」ということで、否定されようとしています。

Lynn氏も合理的な対話を訴えていますが、非現実的な提案は受けないという
姿勢は明確にしています。たしか先週末、ICANNの役員は合宿をして
これらの議論をしているはずです。

同時に、いまICANNとそれに関連するあちこちのコミュニティ、メーリングリスト
ではさまざまな議論、提案が出ています。賛否両論というか。。反論のほうが
多いようにみえますが。

残念なことに、私も英語でまとめた考えを書くことは、まだできてなくて、論争に
はなかなか参加できないでいます。

日本からは、他の人の意見も、いまのところはほとんど出ていません。
こうやって、タイムリーな論争に参加できないこと自体が、悔しいというか・・・。
で、関心のある方は、以下をぜひ参照してください。

Lynn氏の提案:
http://www.icann.org/general/lynn-reform-proposal-24feb02.htm
それへの反論1
http://www.icannworld.org/
もうひとつのコメント 
http://www.dnso.org/clubpublic/ga/Arc09/msg01166.html
別の提案です。

http://www.icannwatch.org/essays/022602-johnson-crawford-icann2.htm
これらを解説する日本語の原稿を書こうと思っていますが。
とりいそぎ。

会津 泉(シンガポールに着きました)

At 18:23 02/02/27 +0900, Takashi Arano wrote:
>会津さん、おつかれさまです。
>提起されているICANNのreformの件ですが、Stuart Lynnの提案は
>私が想像していたよりもだいぶ大規模のもののようですね。
>
>http://www.icann.org/general/lynn-reform-proposal-24feb02.htm
>
>http://www.zdnet.co.jp/news/reuters/020226/e_icann.html
>
>これでは、市民だけでなく、専門家も大幅排除、
>その分、政府がより関与という形になっています。
>
>ちょっと頭を冷やして、これが意味するところを考えてみたいと思います。
>一方、彼が指摘するいままでのプロセスの問題点もそのとおりですし、
>やはりグローバルなボトムアップでの意思決定は幻想だったのでしょうか?
>ただ、もうちょっと違った落し所はないんでしょうか?
>
>荒野

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