from KL [iznewsハイライト]  June 1999



会津 泉

(アジアネットワーク研究所/クアラルンプール)



Date: 06.04 4:41 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1020] Y2KとICANNなど

幕張に2泊しました。昨日は都内に「通勤」したり。

インターネットのY2K問題、やはりだいぶ具体的に問題は山積しているよう に思えてきました。

おととい、ここインターロップで、スペシャルセッション「インターネットは大丈夫か?」 を開いたのですが、会場定員を超え、150名くらいがこられ、入場を断られた人も いらしたようなのです。

その後、タスクフォース会合も開き、いろいろ検討をしました。

時間も人手も決定的に不足、と思われ、よほど思い切った手をうたないと、 対策が間に合わない、危機管理対策も間に合わない、と思います。

日本もアジアも、アメリカも。。。です。

ICANNのガバナンス問題でも、セッションにパネルとして参加したのですが、 日本の企業には、「自分たちの権利が侵害されますよ」というトーンで訴え ないと、関心をもってもらえないということが色々見えてきました。

要はサイバースペースの領土争いですが、既存の領土、権利も侵害されて しまう、のですから。でも、それにピンときている企業が全然少ないのです。 もっともっと具体的に説明をしないといけないのですね。

説明の仕方ももっと工夫しないと。メディアにも、企業トップにも、実務担当者に もわかるように。

その上で、アジアの声をきちんと届ける仕事、さらにしないといけないのかなと思って います。

しかし・・・、それにはお金も時間も体力もかなり必要だし、なかなか厳しいですね。

来年には、日本でインターネットの世界大会、INET2000が開催されることが 決まりました。横浜です。この取組も、大事ですね。これもアジアの大会として。


会津 泉

追伸  日比谷の地下鉄の通路で、月尾先生とばったりお会いしました。
     世の中狭いというか・・・。


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Date: 06.04 7:45 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1021] Re: 投げ銭ワークショップのお知らせ

松本さんの取り組んでいる、この投げ銭ワークショップについて、今朝の 毎日新聞におおきく写真入りで紹介されています。

「インターネット上で気軽にカンパを」として。

これを読むと、簡単なシステムでも、使い方によってはそうとう大きな インパクトをもつ可能性があると思いました。

日本のなかだけでなく、グローバルに通用させられれば、もっと面白い ですね。きっと。災害や飢饉が起きたときに支援などにも応用できるし。


会津 泉


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Date: 06.06 6:03 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 1023] インターネットのY2K JANOG ブレストの議事録

インターネットのY2K問題について、JANOGがGLOCOMと共に行った ブレストの議事録が、以下に公開されています。

www02.so-net.ne.jp/~hero-yan/y2k/y2k-brainstorming-19990519.txt

関心のあるかた、ぜひご覧ください。

会津 泉


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Date: 06.07 11:30 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1027] [FWD]ICANNの感想

このリストのメンバーである、富士通ワシントン事務所の加藤さんから、 先日ベルリンで開かれた、インターネットの新管理運用組織、ICANNの 会議に参加された感想が送られてきたので、転送します。

私は、もちろん、すこし見方が違いますが、貴重な感想だと思います。

とにかく、日本の企業社会からはほとんど参加がないので、もっともっと 関心をもち、参加されるように、と努力しなければと改めて思っています。

ICANNの次回会合は8月、なんとチリで開かれるのです。参加するだけ でも大変遠いところです。

費用も時間も馬鹿にならないし、でも、一度始めたかかわりは、簡単に 抜けるのは無責任になるし、唸っています。


(会津)


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Date: 06.09 1:54 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1030] 第23回ハイパーフォーラム 「次世代地域情報化ビジョン〜ICAN21構想〜」

大分県の臼杵市で開かれる、ハイパーフォーラムです。ほとんどの方には 遠すぎて無理だと思いますが、もし可能性があれば、ぜひどうぞ。

臼杵は冬はフグが猛烈に美味しいのですが、いまはどうかなあ。。。

後藤市長はコアラの創業会長でもあります。就任と同時に公用車を廃止 した、斬新なアイディアの持ち主。

会津 泉

From: Yukitsugu Fujino
Reply-To: hyper-ken@ml.coara.or.jp



第23回ハイパーフォーラムのご案内
「次世代地域情報化ビジョン 〜ICAN21構想〜」
 主催 臼杵市
 共催 財団法人ハイパーネットワーク社会研究所


◆日 程:1999年6月22日(火)14時より16時まで


◆会 場:臼杵市役所 203・204会議室
     (大分県臼杵市大字臼杵72-1 TEL 0972-63-1111)


 今回のハイパーフォーラムは後藤國利市長のもと、情報化に積極的に
取り組む意欲にあふれる「臼杵市」で開催いたします。
講師にはこの5月31日に新しい地域情報化の指針となる「地域情報化ビジョン」
(Information Community Area Network21)を発表したばかりの
郵政省の地域情報化プロジェクト推進室の飯泉(いいずみ)室長をお招きして、
わが国の地域情報化の状況についての講演を行います。

 行政の担当者だけでなく、企業の担当者や市民が今後の地域情報化にいかに
関わっていくか、広い観点から各地の先進事例も含めてのお話しをしていただきます。


 どうかふるって御参加のほどお願い申しあげます。


■講師 郵政省通信政策局地域情報化プロジェクト推進室 飯泉嘉門室長
■郵政省の「地域情報化ビジョン」
(Information Community Area Network21)答申のホームページ
http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/new/990531j503.html


この答申では、
1)住民参加のもと、自己責任による自律分散型の情報通信ネットワークの整備
2)地域情報化と行政情報化の一体的な推進が必要
3)各地域におけるモデル的な取組への支援
など、地域における次世代の情報化推進のためのビジョンが示されています。


■臼杵市役所のホームページ
http://www.city.usuki.oita.jp
日本一の市役所づくり 毎週一件の「フロム市長」メッセージを掲載中

■大分県庁のホームページ
http://www2.pref.oita.jp


■ハイパーネットワーク社会研究所のホームページ
http://www.hyper.or.jp


◆どなたでも参加できます。(参加料無料)
 事前にお申し込みをお願いします。下記の申込書をメールかファックスでお送りく ださい。


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Date: 06.10 9:47 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1032] ソシオ・ビジネス

やはりこのリストのメンバーで、私には80年代半ば、ネッ研(ネットワーキング デザイン研究所)を始める直前から、なにかにつけてアドバイスを頂いてきた 先輩でもある、北矢行男さんから、新しい本を送っていただきました。

その名も

『日本を救うソシオ・ビジネス』 21世紀の主役に躍り出る「社会貢献型」企業、 H&I刊 1600円(+税)です。

私もまだ読んでいないので、中身については何も申し上げられませんが、目次、 はじめに、あとがきを見た限りでは、躊躇なくお勧めします。

と、関係ないのですが、ふと最新号の『日経ビジネス』を見ていて、気がついた のが、広告の大半がいわゆる外資系企業で占められていること、でした。 IBM、ルーセント、アンダーセン、ロータス、ハイヤット、イクアント、ゴールドマン サックス。。。その号では日本の伝統的な製造業は皆無に近いのでした。 媒体価値が認められていないというより、広告予算の削減のせいだと思うので すが。

会津 泉


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Date: 06.15 10:17 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1041] 障害者のアクセスについて

ある研究会で、公文先生が、以下の情報を発見して、その問題性について 意見を聞かれています。

この規制が実現すると、米国ではすべてのウェブで、障害者対応をしていな い内容の発信が事実上不可能になる可能性がある、というものです。

本当かな、と思うのですが。

勝手ながら、要約の最初を転載します。内容は添付ファイルに入っています。

ぜひ、皆さんのご意見をここに、あるいは直接私宛にお送りください。

会津 泉

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通し番号:114

主題:ウェブ・サイト規制
副題:身障者と対等な条件を作れ
筆者:Adam Powell
表題:New U.S. law requires Web sites to become 'handicapped accessible'
出所:Farber's IP
年月日:30 Apr 1999
URL:www.freedomforum.org/technology/1999/4/30handicapaccess.asp


要約:
盲目・聾唖その他の身障者がウェブ・サイトにより対等な条件でアクセスできるよ うにする規制の立法化を米国政府が考えている。昨年成立したあまり注目を引 いていない労働力投資法(Workforce Investment Act)の第508節にこの新しい規 則が含まれている。
 この新規則は、今後数カ月以内に、政府機関、および連邦政府と取引したいす べての人が提供しているすべてのウェブ・サイトに適用される。多分、まもなく米国 で開かれているすべてのウェブ・サイトに適用されることになりそうだ。

 新法の下では、ウェブ・サイトはそのコンテントやデザインや背景にある技術を再 構築して、連邦機関の情報もしくはサービスをえようとする身障者が健常者と同じ条 件で情報やデータにアクセスして利用できるようにすることを要求される。それが正 確には何を意味するかは、来月、U.S. Architectural and Transportation Barriers Compliance Board が設置した委員会が、オンライン出版の新規則を発表するとき に明らかにされる。おそらくその中には、文書による同時表記のないオーディオの 禁止や、アニメのグラフィックへの制限が含まれることになるだろう。そのプレビュ ーになるのは、同ボードが出した通知だ。そこでは、オンラインで入手できる通常の html やpdf のバージョンに加えて、オーディオの文書やTTY、さらにはカセット・テー プや点字、大きい印字や、コンピューター・ディスクを含めるべきことが述べられてい る。また、同ボードの発表によれば、すでに連邦委員会が組織されて新しい要求文 案を作ることになっていて、来月から会合を開き始めるということだ。委員会のメン バーのほとんどは、身障者組織の代表だ。


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Date: 06.16 0:07 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1043] Announcing APIA Newsletter No.

Please give your feedback and comments, suggestions and criticisms to:
newsletter@apia.org

We are also making a printed version.
These will be distributed at the coming conferences: INET99 in San Jose,
CommunicAsia99 in Singapore, and other upcoming events and meetings.


Thanks again,

from The APIA Newsletter Team:

Betranad Bidaud, Editor
Izumi Aizu, Publisher

and

Pindar Wong, APIA Chair

<<< Izumi Aizu>>>



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Date: 06.17 1:25 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1044] APIA Newsletter URL

For APIA Newsletter, could you try:

Here's the correct one:

PDF: http://www.apia.org/pdf/Newsletter1.PDF

Word: http://www.apia.org/doc/Newsletter1.doc

(due to some technical reasons, the URL provided may not work properly.

Many thanks,


izumi
<<< Izumi Aizu>>>


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Date: 06.19 11:49 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1048] from Munich

今朝までジュネーブで、UNCTADの電子商取引ワークショップに 出ていました。インターネットのガバナンスのパネルということで。 でも、発表時間はたったの5分、でした・・・。そのためだけに、 ヨーロッパまで来て。

これから、サンフランシスコ経由でサンノゼに向かいます。INET に出るためです。

ここミュンヘンの空港で、ネットにつなぐのに悪戦苦闘、結局 わざわざジュネーブまで国際電話をしてやっとつながりました。 あと1分ほどで搭乗口に向かわないと、、、。ダウンロードするだ けで精一杯で、メールの返事を書けないまま、これから大西洋を 越えることになりました。

とまれ、元気でまた動き回っています。

会津 泉


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Date: 06.27 8:07 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1053] シリコンバレーから 竜巻です

サンノゼで開かれたINETのため、シリコンバレーに来ていました
。 2年半ぶりだったので、この間の状況の大きな変化を実感しました。

報道されている通りですが、ネットの成長の勢いは猛烈なものがあります。

先週の最大の話題。3年前に40万ドルの資本、4人で始めたAboveNetが、 昨年IPOして400Mドルに、それが先週買収された価格が、1.9Bドル、つまり 2000億円以上で売れたのです。

APNGのミーティングをスポンサーしてくれたCEOが「自分でも信じられない」 と言っていました。売り上げは、まだ年間10億円程度なのに。IDCの3倍以上 です。社員は数十人というところで。みんなオプションを持っています。

なぜ、そんなクレイジーなことが現実になるのか。ここの売り物は、「ワンホッ プ」。西海岸でも最大級のエクスチェンジ、メイウェストと光ファイバーで直結 しているビルに入っていることです。そこでサーバーのコロケーションとプロバ イダーを始めたことで、大小のウェブサイトが続々と集積したのです。

実は、月曜に見学をしたのですが、電源から各種管理までを請負い、機材は おおくは客が自分で持ち込んでいます。たとえば、朝日新聞のアサヒコムとか。 その、まさに見学の当日に、買収交渉がまとまった、というのでした。

ワンホップということで、自社のルーターが直接メイのルーターと光ファイバー で接続されることになり、その向こう側は、東京や東海岸のエクスチェンジ、 となって、トラフィックの効率が良くなることが最大の魅力です。

INETでは、他にも、e*Trade e*BayのCEO、CTOがプレゼンしました。 いずれも、この2〜3年で、数人で始めたビジネスが、顧客が数百万人、 総資産で、100億ドル以上といった巨大企業になったというのです。 両者とも、ネットワークのスケーラビリティ、つまり膨大なトラフィックの 急成長に耐えられる設備、システムを短期間にどう構築していくかが 重要だと強調していました。

トラフィックが集まると、そのトラフィックそのものをめざしてサービスが 集まる、サービスが集まればますますトラフィックが増える、という、 上昇スパイラルが起きています。まるで竜巻のようです。

続きはまた。

会津 泉


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Date: 06.27 4:02 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1054] スタンフォードのECODESIGN Course

INETが終わって、2日ほど、シリコンバレーにいました。
親戚の家にホームステイして、土曜一日、久しぶりの休養ができました。

さて、その親戚(いとこ)=石井浩介(スタンフォード大学準教授)が、 エコデザインをテーマとするショートコースを9月に開きます。

要は、環境にやさしい設計・製造を最初から考えて実施することが重要 だという、機械工学のコースなのですが、なかなか面白そうなので、ご紹 介します。

詳しくは メール ishii@cdr.stanford.edu で本人に問い合わせるか、

Web:
http://scpd.stanford.edu/pd/ecodesign.html

をご覧ください。

このコースのポイントは、フィリップス社でエコデザインを実践している Ab Stevels がメインスピーカーで、Competitive advantage を中心に したコースであることだそうです。つまり、企業にとって、環境要因を 織り込んだ設計・生産技術を実現することはコスト増加になるのでは なく、むしろ利益増大につながる、ということを説こうというものです。

受講料は、約2000ドル〜3000ドルです。(すでにあるプログラムの 会員会社だと割引になっています)。

もう一つは、インターネットでのオンライン受講も可能だということです。 4日分のオンラインのビデオ講義が、サーバーから、995ドルで受けら れるというもので、スタンフォードまで出張することを考えれば、ずいぶ ん安いものです。

場合によっては、ローカルサーバーにミラーするラインセンシングも考 えられるそうです。

すでに、ノーテル、インテル、フィリップスが申し込んでいるそうです。 内容は、本人が保証する、といっています。熱心に準備しているので 期待できます。

日本の会社は、まだ実践しているところは少ないそうですが、そのなか では、リコーやキャノン、エプソンなど、コピー、プリンターメーカーが 進んでいるようです。

というわけで、興味のある企業および個人の方、ぜひウェブを見てみてください。

今後、こういう形の授業が増えるでしょう。

会津 泉



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Date: 06.29 10:06 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1058] アスペンより

一昨日、日曜の夜から、コロラド州のアスペンという山村に来ています。 サンノゼでは、シリコンバレーのインターネットブームの一端に触れた のですが、ここは全然違った環境です。

第二次世界大戦の後、荒廃した世界のなかで、新しい価値を求めた人 たちが集ったのが、1949年。ゲーテの生誕200年を祝い、シュバイツァ ーを招いて人類の未来について真剣に議論したのが、アスペン研究所 の始まり、だそうです。

ロッキー山脈の高原、銀の鉱山からゴーストタウンになった町に新しい 知の集積を求めたのが、今日のアスペンの始まりです。アスペンとは、 日本でいえばポプラの木の類のことだそうです。ちょっと白樺にも似て います。

標高2500m前後の高原、盆地の周りに4000mクラスの高山がそびえ、 牧草のなだらかな高原がひろがる、きわめて牧歌的な町なのです。 今年は50周年です。

今回のプログラムは、今年で5年目を迎える、コミュニケーションと社会 の政策、という大テーマのなかの、「国際通信」を中心としたワークショッ プです。1995年に始まったこのワークショップは、インターネットの登場 を大きなモチーフとしています。でも、主なスポンサーは電話会社、GTE、 ベルサウス、C&W、NTTなどなど、です。

全部で25人ほど、全体会、分科会と流れるのですが、一日目は、夕方の カクテルとディナーのみ。2日目(月曜)は、午前中だけ議論して、午後は、 リクリエーション。

 本流は、激流を下るラフティング、私は5年前に経験しているので、高原 を歩くハイキングを選びました。4000mの高山を間近に、2時間半ほど、清 流を眺め、野生の鹿やリス、地ネズミなどを見るのは、なかなか楽しいもの でした。アップダウンはちょっときつかったけど。山の様子は、氷河圏その ものでした。

議論は、主に、インターネットがもたらしつつある社会的なインパクトを どう受け止めるかというもので、とくに政府に残された役割は何かという のが基本でした。FCC、EU、チリや日本の郵政省、と政府の役人の参加 もあり、活発な議論が続いています。

 セミナールームもとても機能的にできています。円卓会議が中心。20人 強だと、とても自然にできるような物理的設備が整っています。それを3つ にまた分けて小グループ討論をするのですが、これも自然にできます。  さすがにノウハウ、蓄積の豊かさを感じます。

窓の外は、高原ののどかな風景。とくにアスペンは、様々なイベントが夏 中開かれます。

今回感激したのは、若い音楽家の集まり、です。世界中から有望な若手 を集め、一夏の850人もをここに招いて、トップクラスのアーチストが教え、 一緒に演奏する、というわけです。今日の夕方は、バイオリンコンチェルト のコンサート。登場したソリストの全員が、なんとアジア出身。韓国が大半、 あと日本が二人、中国が一人でした。若いといっても、13歳から17歳、 伸び盛りです。ソリストはほぼ全員がジュリアード音楽院、世界でもトップ クラスの音楽学校の生徒です。高原の素晴らしい環境のなか、恵まれた 指導を受けて、伸びのびと弾くのは、メンデルスゾーン、サンサーンス、 マーラーなどの協奏曲。嬉しそうに、才能のある限り挑戦する演奏は、 高原の涼風以上にさわやかなものがありました。
 日本でも、大分の湯布院の音楽祭など、高原の自然を生かした同様 の試みがあるのでしょうが、ネットワークの議論をする合間にこうした アーティストたちの作品に自然に触れることができるのは、限りない贅沢 だと思いました。

 ヘルスクラブには、ホットタブがあり、自然のなかで、雪山を見ながら 日本流にいえば温泉にひたれます。

 宿舎も、けっして贅沢ではないのですが、広々としたにオリジナルの 絵が飾られ、よく見ると「チェースマンハッタン銀行寄贈」の部屋と書いて あります。ロックフェラー財団ですね。

 というわけで、アメリカという国の「富」の集積を嫌でも感じさせられる 高原の町の研究施設がアスペンです。

私も一員であるハイパーネットワーク社会研究所も、大分に同じような コンセプトの集積を求めてつくったので、いろいろ参考になると同時に 彼我の差も感じないわけにはいきません。

明日の昼にここをチェックアウトして、サンフランシスコに一泊し、東京に 寄ります。インターネットのY2Kについて、月末にワシントンで会議を開く ことになりました。一歩前進です。でも、また出張になるのです。

では、また。今度はたぶん日本から、もしくはKLに戻って書きます。

会津 泉


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Date: 06.30 5:05 AM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 1060] インターネットのY2K 最近の状況

インターネットのY2K問題について、最近の動きをとりあえず書きます。

先週、サンノゼで開かれたINET99で、この問題をテーマにしたBoF (臨時会議)を開きました。日米のネットワークのオペレーターグループ、 エクスチェンジ、バックボーンの関係者などが集まりました。

いろいろ報告があったのですが、端的にいえば、現状で十分な対策が できているとはいえず、なんらかの障害が起きることを前提にした、危 機管理体制を、国際的に作る必要がある、というのが、参加した多くの 人(すべての人ではありません)の合意でした。参加者は40名ほどでした。

サーバー、ルーターなどの機器の設定確認、Y2K対応ソフトのパッチ当 てなど必要な作業は山のようにあり、必ずこぼれるところが出ると見る のが妥当なようです。

インターネットは複雑な相互接続ネットワークですから、どの程度の障害 が起きるのかを予測するのは、きわめて難しいと考えられています。  たいしたことはないかもしれないし、かなりひどいことになるかもしれない、 というのが、現状では正直なところです。これは、インターネットに限らず Y2K問題全体について言えることですが。

 その上で、社会的に主要なインフラについては最悪の事態を想定した危 機管理対策を行う必要があるというのが、各国政府の一般的な合意です。

 しかし、インターネットのは、この主要インフラに必ずしも含まれてはいま せんでした。ここが問題なのです。

この会の議事録は、いま作成中です(発表者に確認を求めているところ)。 できしだい、何らかの形で公開します。

 日本でも、一応関係者による「タスクフォース」をつくりました。私もその言 い出しっぺの一人です。
 国際的にもコーディネーションセンターを至急立ち上げなくてはということ になってきました。今後、具体的な行動をどこまでできるかが問題なのです。
また、私自身は、アジア太平洋インターネット協会という業界団体の事務局 を預かっていることもあって、アジア諸国の対策推進もしなければと思って、 いろいろ動いてきました。

いま参加しているアスペンの会議でも、FCCやEUなどの政府の関係者など に、昼食や休憩時間などを利用して、Y2Kについて、いろいろ話をしている のです。

 7月末に、ワシントンで、インターネットY2Kキャンペーンによる第2回会合 が開かれる予定です。この機会をうまく生かして、政府にも業界にも、現状 以上に事態を正確に認識してもらい、適切な対応策を実施する方向になん とかもっていかなければと思っています。

しかし、ことは容易ではありません。日にちのみがいたずらに過ぎていきます。 ため息が増えています。

会津 泉



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