from KL [iznewsハイライト]  February 1998



会津 泉

(アジアネットワーク研究所/クアラルンプール)



Date: 02.01 4:52 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 221] フランス

中野さん、

そうですね、フランスといえば、中野さんの縄張り、でしたっけ。

私も、ワールドカップの観戦、違った日本の応援に行けないかと、 いろいろ苦労して調べているところです。ちょうど6月にヨーロッパ で会議があって、それに出る可能性があるもので。

でも、切符やホテルが、かなり厳しい状況のようです。

高い料金でツアーに行くのならともかく。

日本の出る試合だけ、倍くらいのプレミアが国際的について しまっているようです。まだ「金持ち日本」という認識があ るからでしょうね。

会津 泉

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Date: 02.01 5:01 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 222] 新年ごあいさつ WEB にも

高橋さん、しばらく! 
山口さん、白雲楼の建築だけでも、見る価値あるかと思います。

ところで、

今ごろ、間が抜けているのは百も承知ですが、この連休前に、 皆さんの中の何人かには、マレーシアから新年のご挨拶を郵 送しました。そろそろ届く頃、です。

で、同文を、やっとこさっき、ANRのWEBにも掲載しました。
自分で、ページミルを使ってごく簡単なHTMLにして、Fetchで サーバーにアップロードしてみました。

というわけで、デザインもまったくいいかげんなものですが、 よろしければご覧ください。去年の活動報告になっています。
ついでに8月に出した挨拶状も、掲載しました。

http://www.anr.org/html/ANR_main.html

に飛んでみてください。

(以下蛇足)

今年最長の大型連休も明日でおしまいです。

といっても、毎日けっこう自宅作業をしました。
気晴らしに家族で出かけてもきましたが。
今日は車で北に2時間、標高1500mのフレーザーヒル という高原に行きました。天然クーラーはさすがに 涼しいのでした。でも、物価の高いこと。

洒落た英国風のホテルに入ってメニューを 見たら、平地の3倍くらい。戦前、英国赤十字用に 建てたという、石造りの立派な建物でした。
ピーターラビットの世界そのままの素敵なインテリアで。

仕方なく、お茶とお菓子でごまかしてきました。

現地には2時間少々いただけで帰ってきたのです。
でも、良い経験ではありました。

会津 泉

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Date: 02.04 4:21 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 230] Short Trip

少々急なのですが、あした朝、KLを出て東京に出張します。
あさって午前の会に出て、夕方の便で戻るというトンボ帰り。
切符代がちょっともったいないのですが、いまだと、エコノミー で往復7万円少々です。3泊以上だと、もっと安くて6万円以下。
リンギットが少し持ち直したようですが、それでもこの値段です。
往復の食事もついて。 日本の国内便って高いですね。

来週、こちらでは、MSCの国際顧問委員会という大きなイベント があります。GLOCOMの公文先生も来られます。アルビン・トフラーも。
エイサーのスタン・シー、日本からはソニーの出井社長、NEC関本会長 そして、NTTの宮津社長などが参加されます。

経済がよくないなかで、どうやって情報化プロジェクトを推進するか、 知恵のみせどころ、なのだと思います。

さ来週は、フィリピンのマニラで、アジアのインターネット関係者の大事な 会議、APRICOTと、APNGが開催されます。やはり経済危機のせいか、参加者 がいつもよりだいぶ少ないという情報が流れてきました。米国のホワイトハウ スでインターネットの政策を担当している、IRA MAGAZINER が、KL・マニ ラと連続出張の予定です。ドメインネームの管理問題が、焦点の一つ、です。

KLの町は、まだ半分休みです。車も少なく、人もいつもの半分くらいでし ょうか。長い休みをとっている人が多いのです。働こうにも仕事がない、とい う状況もあるのかもしれません。でも、雰囲気はいつもの明るさです。

会津 泉

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Date: 02.11 6:16 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 236] From KL - 10 Month

中国新年、ハリラヤ明けなどの休日が終わり、ふと気がついたら ほぼ一週間、このiznewsに何も書いていないことがわかりました。
いったい何をしていたのでしょう。

そういえば、KL到着が97年4月11日でしたから、今日で丸10カ月 が過ぎたことになります。速いですね、時の流れって。

先週末、日本に行くときに持参したラップトップ・パソコンがまっ たく機能しませんでした。前からハードディスクの調子がイマイチ だったので、用心にと、ノートンデスクトップというソフトをイン ストールしたのがかえって命取りで、まったく起動しなくなったの です。フロッピードライブを付けるとなんとか動き出すという、困 った状態です。いやはや。。AUTOEXE.BATとか、CONFIG.SYS なんて、いじりたくないし・・・。

で、先週木曜の朝KL発、夕方成田着で、夜、日経にGISの打合せ。
電子会議、「非公開」ですが、かなり活発に進んでいます。
サワリは、

http://www.nikkei.or.jp/summit

で読むことができます。一週間ほど前のものになりますが。
編集がたいへんなようです。

もっとも、私が受け持っている「アジア」分科会は、杉井さんの ネットワーク社会や田中辰雄さんの電子取引と比べると書き込み 数ではだいぶ引き離されています。

でもあせっても仕方ないので、じっくりと、と考えています。

翌金曜午前にGLOCOMとNTTの研究会、午後GLOCOMに寄り、 夕方6時成田発深夜12時にKL着。翌土曜の朝9時前の便で、今度は ランカウイ島へ。長女が日本から休暇で来ていて、海に行こうと 家族旅行。6名全員が揃っての旅行は、とても久しぶりでした。
マハティール首相の肝いりで開発されたこの島、かなり観光地化し 物価も高いと聞いていたのですが、意外とそうでもなく、バリ島と はまったく違う良さもあると思いました。

今週は、決算の準備で、慣れない帳簿や伝票の整理に夜なべ仕事。 税金がけっこう恐怖です。

明日明後日が、MSCの国際顧問委員会。GLOCOMの公文先生も参加 されるはずだったのですが、風邪でダウンされて急遽キャンセル。 MSCが正念場に来ている時期だけにぜひ鋭い議論をしていただきた かったのですが。NTT宮津社長、NEC関本会長、ソニー出井社長な どが来られているはず。明日会場に潜入してきます。

並行して、雑誌エコノミストが、情報社会関連の会議を開催。
これにも顔を出すつもりで、皆がかけもちとなり、情報錯綜、混乱 しています。

一昨日の日経新聞には、奥村KL支局長がマレーシアの政治と 経済の癒着を大きく書いて、波紋が広がろうとしています。皆さん のなかにも読まれた方はきっと多いと思います。折しも、アンワール 副首相が来日して、日本の経済支援を要請しているというタイミング。 マレーシア企業数社の連合広告も、出ていましたっけ。

通貨と株は持ち直しつつあり、先月は一時1リンギ28円にまで下がった のが、もう34円台。ルピアが安定したからだ、そうです。でも、経済 のことはまったくわかりませんが、このまま回復するほど甘くはない と思います。いろいろな制度疲労、膿が溜まっているのは事実なので 荒療治をしないと、慢性病が症状を悪化させる可能性は依然高いのだと 思います。

あ、つい長くなってしまいました。今夜はインド系のマレーシア人と その兄弟で英国籍をとった人に、インド料理をご馳走になりました。
ナン、チャパティ、ロティ、トーサイ、プーリー・・・平たいパン だけでも種類が多く、これに各種のカレー汁、野菜、鶏などが出て 満喫しました。いまは、タイプーサンという、ヒンズー教の祭日で、 苦行、願かけなのだそうです。もっとも彼ら兄弟はカソリック教徒 なのですが。話はもっぱらマレー人優遇政策(ブミプトラ)批判に 集中していました。だから英国籍をとったのだ、と。

マレー人一般の優遇からさらに進んで、特定のファミリーなどの優 遇へと進んでることへの不満はかなり強いのかなと思います。
会津 泉

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Date: 02.14 6:42 PM
From: izumi@anr.org (Izumi Aizu)
Subject:[iznews 241] MSC and...

MSCの国際顧問会議という会議が、12日-13日に、MSCの中核となる サイバージャヤで開かれました。一面油ヤシの広大なプランテーショ ンの一画に、3カ月ほどで建設したリゾートホテル、「サイバービュー」 に泊まり込み、欧米のハイテク企業のトップ経営者、学者らが集まり、マレ ーシア側のプレゼンを受け、マハティール首相も一日目は朝8時半から夜 10時過ぎまで、ぶっ通しで議論と食事をホストし、精力的に動きました。

MSCの進捗状況については、経済危機にもかかわらず、インフラ整備は 予定より一年前倒しで進んでいるので心配はないと、マレーシア側は 非常に強気の姿勢を崩していません。噂のレベルでは、かなり予算縮小を 余儀なくされるといった悲観的な見方も出ているだけに、強いコントラス トを描いていました。私自身は、内情は本当は苦しいけど、いまはなんと か我慢して経済の早期好転を待つ、というのが実情ではないかと思って います。金融をはじめ、うまく乗りきれるのであればいいのですが・・。

今週は急に暑くなり、連日36度とか37度という猛暑です。アジアでも別格の 暑さとか。ベトナムのハノイは20度前後とか。もっとも日本も春の陽気の ようですし上海も27度と記録とか?

さすがに外の陽射しの強さは強烈なものがあります。カリマンタンあたり では、またぞろ山火事が始まっているようで、あのスモッグ(ヘイズ)の 再来が心配されています。こればかりは、ちょっと憂鬱ですね。

そうそう、ANRホームページに、ANR新入りの内村さんが、ちょっと遊び心 で新しい写真入りレポートを入れてくれました。私としてはあまり見てもら いたくない画像もあるのですが・・・それは皆さんのお楽しみ、にしましょう。

明後日から、マニラに一週間行きます。APRICOT、APNG、APIA、APNICと、 アジア太平洋のインターネット関係者がみんな集まっての会議です。

会津 泉

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Date: 02.13 10:49 AM
From: Takeshi Uchimura, uchimura@negitoro.com
Subject: [iznews 238] バリ島からのインターネット接続

iznewsのみなさま、

約1カ月ぶりにここに書き込みます、ANR新人の内村です。
会津さんのKLオフィスでフルタイムの研究員として働きながら、一方で、サイドビ ジネスとして「石鹸売り」などの企画準備をしております。アジアで一発当てよう !?とたくらんでおります。

先月はマレーシアでの新生活の環境作りにばたばたしておりまして、また、熱帯の 暑さにもぐったりしていて、あっというまに1カ月すぎました。ようやく暮らしと仕 事になれてきましたので、これからちょくちょくiznewsにも登場して、私の「アジ ア生活どたばた奮闘記」を書いていきたいと思います。みなさまからの感想、コメ ントなどをいただけるとうれしいです。

第一弾は、「バリ島のインターネット事情」です。全般的なネット環境までは調べ る余裕がなかったのですが、実際に現地のプロバイダーに申し込んで、ウブドの家 の電話回線からつなげることをしました。その顛末記的なレポートを下に書いてみ ます。

まさこさんのココナッツ石鹸、についてはすごく「ドラマ性」がありますので、ま たタイトルを別にして詳しくお伝えする予定です。乞うご期待。

(長文失礼しました)

内村竹志
【ANR研究員&Negitoro.com代表】

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バリ島からのインターネット接続 レポート      1998年2月

筆者は、1月31日から2月8日までインドネシアのバリ島に出張した。目的は4年前に バリ島の方と結婚された日本人女性、臼井雅子さんが経営する石鹸会社 BuratWangi社との共同ビジネスをたちあげて、この「ココナッツ石鹸」をインター ネット通販で日本にダイレクトに販売するための準備である。日本の顧客からのオ ーダーをうけつけるために、56Kモデム付きのPowerBook5300csを雅子さん宅にもちこんだ。出張期間中に、無事にインターネット接続に成功し、Email、WWW、 FirstClassといったソフトが動作し、さらにその操作を彼女にレクチャーすること が課題であった。

結論を先にのべると、バリ島のインターネット接続事情は、「かなり厳しい」もの であった。特に、バリ島に仕事や旅行その他の理由で短期滞在する外国人にとって 、地元のプロバイダーのIDを取得して、実際にネットにつなげる過程でいくつかの 困難にぶちあたることになる。その困難を、今回の経験をもとに、追っていってい く。

1ホームページに入会のための情報がない(みつからない)
 今回は会津さんが昨年末にインドネシアに出かけられたときに、ホームページ上 から、「バリ島にローカルアクセスポイントをもつプロバイダリスト」をさがして いてくれたので、スタートは順調であった。5つほどの候補から、一番お得な価格で しかも、バリローカルのemailサーバーを設置しているWasantara.netを選んだ。 しかし、Bali Wasantara.netのホームページの中を見ても、どこでどのように入会 手続きができるのか、料金体系はどうなっているのか、といった基本情報がまった くない。もちろんオンラインサインアップもない。結局、まさこさんに事前に電話 して、デンパサールにあるwasantara.netのオフィスに直接行って入会していただく ようお願いをした。

2入会のための申込書インドネシア語表記のみ
 Wasantara.netは郵便局が経営母体のインターネットプロバイダである。筆者はバ リ島から小荷物(16キロ)を日本におくったのだが、このとき大変だったのは送り 状がすべてインドネシア語のみで、英語がしるされていないことだった。しかたな く、ホテルのドライバーをつれてきて通訳してもらった。
 これはWasantara.netへの入会時も同様である。申込書はすべてインドネシア語表 示である。バリ島のインターネット利用者の多くの割合が、外国人ユーザーである ことを考えるとこれは不親切といわざるをえない。幸い雅子さんはバリ語とインド ネシア語に堪能なために、申込時にあまり不自由はなかったようだ。

3接続のための情報(書類)もインドネシア語表記 そして冗漫?
 Wasantara.netのオフィスにでむいて申し込みをすると、即時にloginのアドレス とパスワード(4桁の数字)を教えられる。しかしそれは手書きの「走り書き」のよ うなものである。また、ネームサーバー、POPやSMTPサーバーなどの基本情報が書か れているコピー用紙もわたされるのだが、それらもすべてインドネシア語表記であ る。
不思議なことにPPPを基本としているはずなのに、手入力のためのTCP/IPのアドレス が指定されて書かれていた。また、必要ないと思われる雑多な情報がいっしょに書 かれているため、どれが肝心なものかが見定めにくかい。冗漫ともいえる。
雅子さんに通訳してもらいながら、肝心のアクセスの電話番号をさがしたりなんだ りで、数時間かかった。

4非常に不安定な通信環境
 無事にPPP接続が可能になったものの、Netscape4.0をつかったネットサーフィン はかなり「波にのまれる」ものであった。一番関心の深かったwww.amazon.comにはなんとかトップページにはいけるものの、検索の段階で「DNSエントリーがありません」という表示が頻発して、目的の本にたどりついて購入手続にいたるまでは到達 できなかった。見られるページと見られないページがあることから、wasantaraのネ ットが完全に落ちていることではないようだ。
 また、soapmaking.comというページを開いたときは、最初の写真約80Kがダウン ロードされるまでに10数分まつことになった。見ると50-100byte/secondという転送 スピードであった。これは、もしかするとMacintoshのOSやアプリケーション側の問 題もあって、それが影響しているといえなくもない。しかし、モデムは最新の56Kの ものをつかっているし、OSも7.6でOpen Trasport対応でもあるので、基本的にはそ こがボトルネックになっているとは思えない。
 おそらくは、雅子さん宅につながれている電話回線の交換機がかなり古いもので あるか、本人いわく「家の中の電話線をねずみがかじっていることも在りますから 」との理由もかんがえられる。夜遅くにつないでも同様の低スピードと不安定さだ ったようなので、wasantara.netのサーバー側が混んでいることもあまり考えられな い。
 FirstClassを使って、東京のサーバーに接続してみたが、つながったのは1回きり であった。その後は「TCP.FCP」というアラート表示がでてとまってしまった。この 理由はまだ解明できていない。
 常時接続が必要な上記2つにくらべて、インターネットメールは比較的安定して 動いていた。クラリスメール2.0を使って日本のNiftyserveのアドレスに試験で送っ てみたが問題はなかった。メールサーバーはバリ島内にあるので、スピードは快適 である。ただし、メールサーバーが東京にある筆者の場合はなぜかうまくメールが 転送されなかった(筆者の設定ミスの可能性もある)。

5意外と高い通信費用 特に電話代
 Wasantara.netの費用は:
入会費       60,000ルピア
月額(20時間まで) 35,000ルピア
20時間を越えるごとに 1時間あたり 2000ルピア
である。
3カ月前までは、10000ルピアで500円であったから、入会に 3000円、月1700円とほ ぼ日本並である。競争の激しい日本にはもっと安いプロバイダーもある。ところが 、ルピアの暴落で情勢はかわり、現在の通貨レートでは入会900円、月500円の感覚 である。ただし現地の物価は非常にやすく、定食が1000〜3000ルピアなので、 60000ルピアを出してインターネットはじめるのはたいへんなことであろう。
 これに対して電話代が相対的に高い。ローカルコールであっても、1時間で7500ル ピア、もし基本の月20時間ネットにつなげると15万ルピアである。これはインター ネットの4倍である。バリ島の一般の人が趣味でするのにはかなり高価なものといえ る。

以上、問題点を中心にバリ島のインターネット事情をまとめてみた。

特に問題点としてとりあげた「インドネシア表記のみ」という部分については、日 本のプロバイダーにしてもどこまで英語表記をしているのかなあ、と思うと一概に バリ島をひどいとはいえないかもしれない。

ともかく、問題をものともせず、自然のどまんなかにあるバリ島からインターネッ トにつなげて、ASAHI.comの長野オリンピック情報を見たり、日本の友人ときがるに メール交換したりと、雅子さんの世界は一気にひろがったようである。私との共同 ビジネスもメールがなかったらとてもすすめられない。液晶モニターにむかう、雅 子さんのいきいきとした表情が印象的であった。

内村竹志

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Date: 02.14 6:55 PM
From: Izumi Aizu
Subject: [iznews 244] MSC and Youth

そういえば、MSCのIAPの会場に取材に来た新聞記者につかまり、
いろいろコメントしたら、「もっと若者を積極的に取り入れるべきでは」
という部分が記事になっていました。

スターという、中国系の経営母体の英字紙です。

以下、ウェブからとってきた記事原文です。
要は、次世代の若者がもっとMSCにも積極的に参加できるようにすべき だということだけ言ったのですが。批判というより、提案として。
もちろん、本心そう思っています。

会津 泉

Here's what I was quoted in the Star newspaper:

Involve youth in MSC, says Net researcher

CYBERJAYA: Youngsters should be roped in to promote the MultimediaSuper Corridor (MSC), an Internet researcher and consultant said yesterday.

Izumi Aizu of Asia Network Research Sdn Bhd said there was a need to create awareness among the younger generation to ensure the success of the MSCand Vision 2020.

Aizu was a participant at the second MSC International Advisory Panel (IAP) meeting, standing in for Prof Shumpei Kumon who could not attend because he was ill. Prof Kumon is the executive director of the Centre for Global Communications at International University of Japan.

Aizu proposed the setting up of a youth forum, a platform for youth to find out more about the MSC.
He also suggested appointing "ambassadors" to spearhead promotion of the MSC abroad.
On another note, Aizu observed that the IAP should inject young blood into its ranks. "I'm not undermining the capabilities of older people but this is technology the younger generation is using now and will use in the future.

"I sense the culture of older people (and) they're usually very protective." He said that the IAP must be a balance of young and old at theimplementation level.

(The Star Online: http://www.jaring.my/star/ Feb 13 )


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Date: 02.18 5:04 PM
From: Izumi Aizu, izumi@anr.org
Subject: [iznews 255] Re: Re: MSC and...

At 11:42 98/02/16 +0900, you wrote:
> 会津様
>
> ご無沙汰しております。
> 相変わらず、お忙しいようですね。

これは、自己紹介ありがとうございます。
インターネットなどの関係者は、いつも走り回っていますね。世界中で。
睡眠を削りながら・・・。

> 現在、もめにもめております沖縄振興策の調査を行っております。
> 会津さんとは、この調査の一貫で、昨年の12月にアジア(マレーシア・
> シンガポール・タイ・台湾)へ参りましたときに、縁がありましてお会いした
> のがきっかけで、会津さんとの想い出はシンガポールで、調子に乗ってワイン
> を2本グイグイと飲みあけ、翌日二日酔いでしんどかったということでしょうか。

はい、3人で2本だから、ちょっと多すぎたかもしれませんね。

> ここで、ひとつ疑問があり、また、率直な質問をさせて下さい。
> マレーシアは「ノービザ制度」の採用で、世界中の優秀な技術者を受け入れると
> 言っておりましたが、この人材面に関して、今回の経済状況下で、国外の雇用を削
> 減
> すると言った話を耳にしましたが(確実な情報ではありませんので間違っていたな
> らばお許し下さい。)現実はどのようになっているのでしょうか?

具体的にどの点を指しているのかよくわからないのですが、
外貨の流出は避けようとしているのは事実です。
ドル建ての支払が増えるのは困るでしょう。

マレーシア人の雇用を優先させようというのも、一般論としては理解できますが、 MSC関連ではそういう話は、私は聞いたことはありません。

> 沖縄も「人材の育成、人材の雇用」に関しては最大の課題ですので・・・。
> また、会津さん御自身は、このマレーシアでどのような夢を描いておられるので
> すか?沖縄とアジアの連携という点では可能性は無いでしょうか?
> ヒアリングの中で、将来インターネットに力を入れていくというアジア企業の数社
> が沖縄との連携の可能性に興味を示してくれたもので・・・

「夢」はあまり描かないのですが、やる気のある人が、ハイリスクの機会を 生かす、という意味では、MSCというのは魅力が大きいと思います。
でも、そういう人はどこでも希少価値なので、わざわざマレーシアまで行く のか、という指摘もあります。日本では行かされないで、MSCなら、という 人材がどれだけいるかなあ??
でも、グローバルな意味での最先端の実験環境に、日本の企業も積極 参加して人材を磨くことはおおいに意味があると思います。

> 会津さん、3月の下旬にチャンスがあれば再度アジア訪問ができるかも???
> まずは、このチャンスを活かすために、英語とアジア&沖縄のシナリオ作りを頑張
> らなければ。
> 会津さん、また、ワイン飲みましょうね!

はい、お待ちしています。

会津 泉

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Date: 02.24 2:27 AM
From: Izumi Aizu, izumi@anr.org
Subject:[iznews 262] Compumentor 事務局長ベンホリンさん日本へ

少々ごぶさたしました。昨日やっとマニラから帰ってきました。
丸一週間、会議漬け、でした。舞台裏でいろいろありました。

パソコンが不調になったり、直してもらったり、も。

で、コンピュメンターは、ラインゴールド著『バーチャルコミュニティ』 にも紹介されています。拙訳書では、472ページ以降です。
なかなかユニークな活動ですので、ぜひご参加を。

会津 泉

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Date: 02.24 4:59 PM
From: Izumi Aizu, izumi@anr.org
Subject:[iznews 263] Back to KL

マニラからは昨日帰ってきました。

アジアのインターネットの管理運用をどう支えるか、 業界団体をどう発展させていくのか、研究グループと ビジネスとの関係、米国の新しい政策との対応、などなど いろいろの話題が、とくに舞台裏で飛び交いました。

とても良い勉強になった反面、課題の重さ、も感じました。

日本からも、インターネット・コミュニティの面々と、 NTTのOCNの人達が活発に動いていました。

しかし、KLは暑いのです。37度前後がまだ続き、とうとう 教育省が、戸外での体育はとりやめても良いという指示を 出したり。南国といっても、普通はせいぜい30度位で、33度を 越えればとても暑い、のです。
これもエル・ニーニョの影響でしょうか。カリマンタン(ボルネオ島) での火事が、そろそろ広がるという観測もあります。

インドネシアの情勢も不穏なようです。雑誌エコノミストは、 表紙に爆発寸前のダイナマイトのイラストを掲載し、かなり 危険だという分析を加えています。経済から政治問題へと 発展する、と。スハルト体制の終焉にもつながりかねず。

となると、シンガポールやマレーシアにも大影響が出てきます。 難民の大量発生、すでに投資した分が回収不能になる。 などなど。
1年前位までは、東南アジアでも、もっとも成長の可能性の 高いのがインドネシアと言われていた位です。人口が2億と 世界7番目の「大国」。

フィリピンは、日曜に、「ピープル革命」の12周年で、 ラモス大統領夫妻、それにアキノ前大統領、大司教らが 参加した記念式典をしていたようです。翌日の新聞で 読んだだけですが。 一頃よりはだいぶ経済は発展した ようですが、まだまだ貧困はなくなっていないようです。

こちらの夕食の帰り、10時過ぎても、街路では花束を売る 少年少女があふれています。

会津 泉

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Date: 02.26 6:12 PM
From: Izumi Aizu, izumi@anr.org
Subject:[iznews 268] アイラ・マガジナーとの懇談会メモ

2月17日、マニラで開かれたAPRICOT会議に基調講演者として 招かれた、米国のアイラ・マガジナー大統領上級顧問が、講演 の前夜、有志との懇談を行なった記録です。

この場のホストは、APIA (Asia Pacific Internet Association) です。

1月末に発表された、米国政府の、インターネットのドメイン名を 中心とする管理運用体制についての新提案、通称グリーン・ペーパー が話題の中心で、彼はその説明をしつつ、広く意見を聞きたいという のです。

当初は夜9時までの45分の予定だったのですが、本人から積極的に 議論を尽くしたいから何時まででもいい、と言い出し、結局10時 45分まで議論が続き、さらに翌朝、7時と彼が提案し、さらに1時間 半ほど、本人の基調講演の直前まで懇談が続けられました。

 日本から飛んできて着いたばかり、それも席はエコノミーだった とたまたますぐヨコに同乗した知人が言っていました。

 議論すればするほど元気になるようで、いやなかなかタフな相手 でした。 姿勢はオープン、主張は引かない。アメリカのある典型 的な人物、と思いました。

以下は、全体の正確な再現ではなく、あくまで私のメモと記憶に 残っている範囲内でのまとめです。[参考]としてご覧ください。

なお、マガジナーは、3月10日の日経新聞主催、世界情報通信サミット の基調講演に来日が予定されています。


会津 泉


アイラ・マガジナーとの懇談会メモ

(以下は、私的なメモから再構成したもので、正確な記録ではない)

2月17日 20:15〜 参加者約40名  於 マニラ・シャングリラホテル

マガジナー:

 われわれの基本視点は、ウェブで広く公表している。寄せられるコメントも積 極的に公表している。今日の記録もぜひ公表したいのでよろしく。
 米国政府は、歴史的な経緯から、たまたまDNSについての法的権限を保持し ていた。
 IANA、NSIとの法的委託関係あり、訴訟からどう彼らを守るかが問われている。  米国政府は、できるだけ早く円滑にこの役割を終了したい ただし、安定し た運用が保証されるような担保は必要で、そこにはかかわる。

 98年9月末が目標。
その理由 責任あり安定した国際組織に交代すべきだから。インターネットの 発展とともに利害関係者の数が膨大になった。これまでの構造ではもたない。 コマーシャルな利害、世界中の政府が関心をもつ 数年前とはまったく違う状 況になったのだ。
 米国政府は、いままでの法的権威からは退出する。
 単一の団体ではなく、異なるグループが、IETF、IABなど、ボトムアップで 協力して支えてきた。これからは訴訟に耐えられる構造が必要。各国で独占禁 止法での訴訟が起きるのは最悪の悪夢。民間で標準化形成のボディが望ましい、 特定の企業の利益に支配されることなく。

そのためのプロセス:
 97年前半、国際的な体制で、民間・競争による管理運用体制が必要と考え、 意見を公募した。450のコメントが各国から寄せられた。11月、12月は、毎月 電子メールが1000通届いた。各方面から意見を聞き、対話するために、100回 の会合を開き、その結果を1月末にまとめて発表した(それがグリーンペーパ ー)。
 内容については、多くの選択があったわけで、100%確信があるというより、 ものによっては51-49で意見が分かれつつ決めたことも多い。

 それぞれの案件について非常に異なる、強い意見が、両側から加えらている。 だれも正解はわからないことも多い。したがって、非常に謙虚でなければいけ ないと考えている。必要であれば、変更もやぶさかではない。

 3月までコメントを受付け、それをよく検討していく。すべてのコメント、 電話での会話は公式に記録し、ネットで公開することになっている。そこで出 された意見、論点はすべて読み、検討に加える。その上で、ラフコンセンサス に至ると考えている。

討 論

ピンダー・ウオン(APIA理事)

APIAは97年8月に、検討結果を正式なコメントとして商務省に送った。
 9月にはWIPOの会合に参加。12月にはマガジナーと接触、ワシントンでのイ ンターネット・エクゼクティブ・カンファレンスに参加・意見発表も行なった。  今回のグリーンペーパーを読むと、われわれの意見も数カ所でそのまま反映さ れていると思える箇所がありる。

会場(氏名不詳):

ISOCともっと協調すべきでは。政府は中核部分にまでは介入すべきではない。 3月の締切とは現実的なのか。

マガジナー

国際的な民間非営利による管理 進化成長するだろう。これ以上米国政府が介 入を続けることはよくないのだ。NSIの独占を続けることもよくない 競争の 実現を遅らせることになるからだ。

会場
gTLD・MoUでは、レジストラーに資金の裏付けを求めているのが気になる。
マガジナー われわれの提案には「ユーザー団体」の代表を入れことで、非営利側からも代 表が役員会に参加できるようにした。

ライナ・グリーン(APIA書記/GETiT)
1)米国の法律の下での非営利法人の設立を提案しているところが、結局米国 がインターネット全の支配を続けようとしている、という批判の根拠となって いる。

2)レジストリーを競争に置こうとしたところも、すでにCOREで長い議論を 続けた結果、そうしないとされたのだが。

マガジナー
1)われわれはなるべく早く、現在の状態から抜け出すことを願っているのだ。法 人組織を提案したのは、法的根拠がないことによる訴訟の心配を避けるためだ。  非営利法人としたのは、国際的に、民間非営利組織での標準化組織が法的に も先例として認知されているからだ。
 米国法に基づくことにした理由だが、結局どこかに本拠を置く必要があるか らで、インターネットは依然として利用者の半数は米国に存在していることも 考えた。ただし、いったんその法人が設立されてからは、他のどこの国への移 動も選択できる。
 ジョン・ポステルが米国にいるわけで、Aルートサーバーも米国にあり、そ の意味では当然と考える。反対に、米国外にすべきだというのは、どういう強 い理由付けがあるのか? 米国政府の意図に懐疑的だからか、あるいは感情的 なものか?
 重要なのは、どこの国の法律の下にあるかより、役員の構成が国際的なもの になっているかどうかではないか。

2)のレジストリーを競争させるかどうかについては、たしかに難しい問題で、 51-49で決めた例といえる。われわれも議論を重ね、どちらにするか迷ったと ころだ。それぞれの長所・短所がある。

 非営利調整機関で商用目的にしないということの利点もあるが、革新が生ま れるかという点では、競争体制に比べて疑問が残る。複数の組織である程度の 競争に晒した方が、革新を促進する。しかし、この点について、非営利・非競 争的組織を求めるの意見が圧倒的に多ければ、変更はできる。
 われわれが手を引くから、後はNSIと交渉してくれという[無責任な]こと はできない。

COREグループが、ビジネスモデルではない強い提案をしている。しかし、米 国ではTLDには法的に問題があり、ジョン・ポステルが有罪になって監獄に行 かざるをえない可能性がかなり高い。それを避けたいのだ。[単一団体にする と、独禁法違反で訴訟され有罪になる可能性が高いということを指していると 思われる]

マガジナー
 公的生活(公務員)では、コントラバーシャルな議論に巻き込まれることは もっとも避けたいことだということを理解してほしい。人々がお互いに怒鳴り 合う、というようなことは。
 しかし、われわれには責任がある。アンフェアーで間違っているものから保 護される必要がある。たしかに、COREなどの提案に対してわれわれ米国政府 の行動は遅きに失していたのは事実で、その点は謝罪する。しかし、われわれ も遅ればせながら善意での解決をめざしているのだ。
 POC/IAHCですでに7つのgTLDでレジストラーを募集開始していることは よく承知しているし、われわれの提案も多くはPOC/IAHCから借りている。 もっと早く行動に移るべきだったのは事実で、申し訳ないとしか言いようがな い。

高橋徹(日本インターネット協会会長、APIA理事)
 日本ではすでに、NSIが子会社を作り、新ドメイン名の販売を開始している。 これはアンフェアだ。

マガジナー
 その点は承知している。だからこそ、[現在は独占状態の]NSIはなるべく 早く競争体制に移行させなければならないのだ。必要なのは、条件が対等の競 争の場をつくることで、レジストラー同士の競争を形成することだ。
 もっとも困難な点は、法的正統性を獲得することだ。既存の組織をもってき て、少なくとも最初はそこから始める方法もある。ユーザーグループの参加も 入れて。
 しかし、その方法が普遍的に受け入れられるものとは限らない。米国の企業 は反対の主張をする可能性がある。この点、新しい組織体制は、よりバイアス が少ないものとなるだろう。それでも米国議会は、これに反対して別の決議を するおそれもある。
 この提案を準備するなかで、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、 香港などを回り、説明をし、意見を聞いてきた。今後も、中国、オーストラリ アなどを訪問する予定だ。gTLD問題だけでなく、電子商取引なども含め、イ ンターネットをめぐる包括的な問題を議論している。電子商取引がこれからの 世界の発展にとってもっとも重要な問題となると認識しているからだ。原則と しては、ネット上での電子商取引に対しては政府による規制・管理はなくすべ きだと考えている。しかし、個別の具体的な点では、問題はそう簡単ではない。

会津
アジアなど、国によっては、「政府」と「民間」との区別がアメリカ・西欧型 社会ほど明確ではないことも多い。社会の構成原理がかなり異なるのだ。そう いう点が、今回の提案では十分考慮されているとは思えない。

(以下略)

マガジナー
皆さんからの意見、指摘は歓迎する。ぜひコメントを、組織でもいいし、個人 のものでもいいから、メールで送ってほしい。議論が続いていくことは良いこ とだ。われわれもこの問題が難しいことは承知し、あるいは間違いをするかも しれないと思いつつ最善を尽くすのみ、だ。



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