from KL [iznewsハイライト]  April 1997



会津 泉

(アジアネットワーク研究所/クアラルンプール)



Date: Fri, 11 Apr 1997 05:38:05 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 636] では

出発の朝がきました。

未知への期待、に胸を膨らませて。

月並みですが、頑張ります。

会津 泉

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Date: Mon, 14 Apr 1997 11:07:23 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 644] from KL - Day 2

到着翌日の今日は、ほとんど買い物で明け暮れた一日でした。

まず、日本人向のリサイクルショップ、ニコニコ堂。中古のトランスを購入。こちらは240ボルトなのです。250RM(リンギット=マレーシアドル)と100RM。値段の差は容量などの違いによるようです。大きいものは、けっこう重い。その後、ジャスコの大ショッピングセンターへ。ここでは枕やシーツから、掃除機、電気炊飯器、鍋、食器など生活用品一式。車が満杯になるほど買いまくり。それでも、おそらく日本の半値から3分の2位のコストと思われます。支払はすべてクレジットカード。

私の入るアパートは、いわゆるコンドミニアム、こちらでは高級マンションで、3棟集合。3LDKで約100坪強。プール、テニスコート、スカッシュコート、ミニマーケット、カフェ、クリーニング屋さんなどが揃っています。ローカルコミュニティにもすぐ近く、便利。夜はそのカフェでテイクアウト。簡単な中華料理ですが、味はまあまあ。これで、家賃は、2800RM、14万円強ですから、東京の半額以下でしょう。ずいぶん歩いて安い物件を探したのです。ちょっと古い建物ですが。

明日の日曜日は、パソコン関係の道具を揃えたり、セットアップしたりして、仕事の準備にかかります。

新聞には、MSC(マルチメディア・スーパーコリドール)関連の記事がちらほらと掲載されています。

日本のアップルの社長に、原田さんが就任という朝日新聞の記事にちょっとびっくり。以前、大分に来られたりして、よく知っているので。アメリカの本社で副社長になられて頑張っているのが日経ビジネスに紹介されながら、アメリオ路線に合わなくてか退社されたという噂があったのに、なんと日本法人の社長とは。「頑張れアップル」にふさわしい人ですね。

それでは、また。

会津 泉

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Date: Mon, 14 Apr 1997 11:07:39 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 645] from KL - Day 3

すこし慣れてきました。

午前中は、まず部屋の掃除。
昼前に都心のパソコンショップのあるビルにモデムなどを仕入れに向かったのですが、日曜日は休日! 仕方なく、近くの伊勢丹に行って、会員申込。これで5%割引になるのです。
地下のフードセンターで軽い昼食後、6月のINET97の会場、プートラ・トレードセンターの向かいにある、ヤオハンに行ってまた買い物。浄水器、電気ポット、アイロン台など、家庭用品を。それから近くのスーパーに戻って小物と食料を仕入れ。買い物ばかりで明け暮れた2日間でした。
夜は近くのチャイニーズ、海鮮料理で、すこし高いけどなかなかいけました。

帰ってMacのセットアップ。新品の6300でしたが、とりあえず問題なく立上りました。しかし、モデムとの接続、PPPでうまくかかるか、などは明日以降のお楽しみです。この2、3日、ネットに簡単につなげなかったので、明日からはなんとか環境を整え、安定して接続できるようにしたいのです。それができて、やっと仕事が起動するという感じです。

気温は、日中が30度前後、夜は26、6度という感じです(温度計もまだ揃えていないので、体感ですが)。夜は窓を締め切るとすこし寝苦しくてクーラーがほしくなりますが、開ければ大丈夫のようです。網戸がないので蚊が入ってくると困るのですが。

さ、今週はいよいよ仕事が始まります。

では。

会津 泉

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Date: Fri, 18 Apr 1997 16:34:44 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 651] PM Mahathir Speech at Nikkei KL Opening Sender:

やっとすこし仕事の環境ができてきました。

昨17日、日本経済新聞のクアラルンプール支局の開設記念式典が開かれ、マハティール首相が来られてスピーチをしました。このスピーチの一部は早速テレビやラジオでトップニュースとして流されていました。

 なお、会場には日本人を中心に120名ほどが参加、日経本社の鶴田社長、野村大使、クアラルンプール日本人商工会議所の鈴木会長がゲストとして壇上に上がりました。

以下は、マハティール首相のスピーチの要旨をメモから起こしてみたものです。

●正確な報道を
 日経新聞が日本の新聞社ではじめてKLに支局を開設されることを歓迎する。これによってより深く正確な報道が可能となることを期待する。正確な報道はマレーシアにとってとても重要だ。経済投資にあたって正確な情報はきわめて大切で、しかも外国からマレーシアへの投資の20%が日本からの投資だからだ。
 マレーシアの良い面についてはほとんど報道されない一方、間違った報道やネガティブな報道は事実の10倍も流される。お金を儲けたかったら、それらを読まない方が良い。ビジネス上の意思決定に必要なのは、良い情報、正しい情報なのだ。ただ何が起きているかということよりも、何が起きてほしいかを伝えるべきだろう。 マレーシアは、マレー人、中国人、インド人がオープンに共存している社会だ。異なる民族が異なる文化、言語をもちながら、たがいに平和に暮らし、共働している。過去に暴動が起きたのはただ一回、69年のときだけで、その意味ではヨーロッパの社会などよりよほど安定しているだろう。政治的にも安定していて、首相が毎年変わるようなことはない(会場・笑い)。いや私はヨーロッパのことを言っているつもりだが(と皮肉)。 マレーシアは外国からの投資を奨励してきた。彼らもネガティブな報道ばかりする新聞は読まない方が儲かるのだ。

●今後30年間、平均7%成長を続け、2020年に先進国入りを マレーシアはアジアのなかでも高い経済成長を誇っている。今後30年で、年平均7%の成長を目指し、2020年には先進国入りするのが国家目標だ。これはそう難しいことではない。過去20年間で平均6.7%の成長という実績があるから、これにあと0.3ポイント上積みすればよいのだから。事実、95年には9.6%の成長を遂げている。 先進国入りするといっても、マレーシアは独自のモードで実現する。近代化も必要だし、情報社会の挑戦にも答える必要があるが、だからといって我々の文化的なアイデンティティを失う必要はない。共産主義で唯一良い点は計画を立てることだが、我々は「ビジョン2020」で5年計画ではなく、30年計画を立てた。

●情報社会とMSC
 来るべき情報社会がいったいどういう社会になるのかは、だれにとってもまだよくわからない。まだ起きたことのない変革が何なのかは、むしろわからなくて当然だ。半導体の性能が18ヵ月で倍になるなど、誰も予測できなかった。科学技術の変化は予測困難で、ただ推測するしかない。そこで、マレーシアは本当の「テストベッド=実験場」を提供することにした。それがMSC=マルチメディア・スーパー・コリドールだ。 15×50kmの区域にハードとソフトのインフラ、法律、制度政策などをフレキシブルに整備し、実際の生活状況を設け、そのなかで電子政府などを実験する。電子取引も実験するし、そのために必要となる、コンピューター犯罪などを取り締まるサイバーローの整備も行なう。
 全部で7つの主要アプリケーション実験を実施し、世界に対して壮大な実験場の役割を提供する。間違いもおそらく数多くおかすだろう。それらはこの小さな区域内に限定すれば問題はない。それでも、ここで人々が実際の生活の場で暮らすのだ。

●報道と権力について
 MSCは野心的なプロジェクトで、その成功にも正確な報道は欠かせない。MSCには日本も大きな役割を果たしてくれることを期待している。未来社会を築くための実験として。 たしかに我々はこの実験でも誤りを犯すだろうが、それは正しい方法で報道されなければならない。新聞は権力の濫用や汚職について報道するメディアだということは承知している。
新聞そのものも権力をもっているのだ。そこでマレーシアでは、政府がメディアを規制(コントロール)している。報道の自由が尊重するが、何でも無制限に報道してよいとは思わない。マレーシアでいえば、人種問題やそれにからむ暴力が起きることはだれも望まない。メディアにもそうならないようにする責任がある。 民主主義は素晴らしく、それによって、人々が希望すれば政府を交代させることができる。
アルバニアを見ればわかるが、全体主義政権が崩壊したあとで、何でも自由に報道された結果、アナーキーな状態が出現した。
 あらゆることには限度があり、自由も例外ではない。我々の民主主義の形態はマレーシアに適したものであり、他の国のものをそのままコピーする必要はない。

 日経新聞の支局が開設されたことは、日本にとってもマレーシアにとっても、そして日経新聞にとっても大きな利益をもたらすだろう。これによって、お互いにより親密な関係が確立されていくことを期待する。(拍手)

 このあと、当初は質疑が予定されていたが、中止となった。

マハティール首相は、原稿なし、自信たっぷりの演説で、メディアについての自説を滔々と述べた。また、いろいろな国家プロジェクト、政策を進めているなかで、唯一MSCについてだけ具体的にとりあげたが、これはこの日は新聞社の支局開設の集まりであって、MSC関連の会議ではないだけに、いかにこのプロジェクトに首相自身が力を入れているかを示すものといえるだろう。

なお、マハティール首相のスピーチに先だって、鶴田社長、野村大使、鈴木日本人商工会議所会長がそれぞれスピーチを行なった。鈴木さんは、マレーシア在住の日本人として「タンスリ」という称号を授与された2人の1人で、80年代のマレーシアの経済改革に功績があったことで知られている。その鈴木さんは、日本人がマレーシアに対して「アロガント」にならないように、と戒めた。また、野村大使も「ルックサウス」を強調し、日本人とマレーシア人とのパーセプションギャップに触れた。鶴田社長は、アジアの成長、そのなかでもマレーシアの高い成長を評価し、アジア報道にさらに力を入れていくと述べた。

 日本の新聞社がこれまでマレーシアにまったく拠点を置いていなかったことが、むしろ驚きといえるが、それが実態なのだろう。日経でいえば、アセアンで最後に残っていたのがマレーシアだったそうだ。報道機関の一支局の開設に一国の首相が臨席してスピーチするというのもマレーシアらしいといえるだろう。

以上

会津 泉(アジアネットワーク研究所)

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Date: Fri, 18 Apr 1997 16:35:26 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 652] from KL - Day 8

ちょうど一週間がたちました。今日は「ハリラヤ・ハジ」というイスラムの休みです。

一週間で何ができたか、できなかったか、すこし報告しましょう。

まだ実現できていないことから先に。

オフィスの電話
来る前から申し込んでもらっているのに、まだ番号も連絡がきません。

自宅電話で国際直通
現地の人の名義で頼んだためか、まだ国内しかかかりません。日本には、すべてコーリングカード経由でかけています。桁数が多く、タイミングもあるため、モデムと合わせるのは大変、FAXは手動のみ。

プリンター
持ってこなかったのが失敗。一つは送ってきますが。日本語のフォントと、Macに合うドライバーがないと、ダメなのです。1台エプソンを貸してもらったのですが、ケーブルのコネクターが合わなかったりして、まだ使えません。

モデム
買いに行ったのですが、Mac用は在庫なしで取り寄せ。価格も倍以上。基本的には同じハードなのに。
 でやっと入手してインストールしたのですが、日本側のモデムとうまくハンドシェークしてくれません。MacPPPも、慣れていなかったので設定がわからなかったりして、まだうまく動かないのです。BOCAという米国ブランドです。しかもこちらで買ったのに、電源は120V対応。これなら日本で買って持ってきた方がずっと利口・・。

銀行口座
地元の推薦人が必要。少々手間がかかります。で小切手を自分で振り出せないとあらゆる支払に困ります。法人口座は電話番号が決まらないと、申込みもしにくいし・・・。

プロバイダー
MIMOSのやっているJARINGに申し込もうとして、まず申込書をFAXで取り寄せ、記入事項の一部がわからず問い合わせると、電話に誰も出ず。しかたなく、KDDの後藤さんに確認してやっとわかる。で、小切手が前述のようにまだ切れないので、郵便局で「マネーオーダー」を購入して送ろうとしたら「品切れ」とのこと。まだ申込にまで漕ぎ着けていないのです。 したがって、毎日東京まで直通電話。これが高いのです。

文房具
 基本的にはなんでも売っているのですが、日本製となると高いし、現地のでは、こちらで欲しいデザイン/機能のものが揃わなかったりです。


整ってきたもの

自動車
当座、レンタカーということで、オリックス(日系)から1月借りました。プロトン1300WIRA、保険込みで2100リンギ(RM)、約10万5千円。

自宅電話&FAX
パーソナルFAXを購入、850RM。

携帯電話
ヨーロッパとアジアのデファクトとなったGSM方式で1台購入。約600RM。

パソコン環境
自宅用でなんとか。でも、すぐにキーボードからの入力が不可能に。よく考えたら日本から持ち込んだので、電圧がこちらは240Vだからそのせいだと思って、パソコン本体をトランス経由の100vで動かしたら、回復。しかし、プリンターがないのはちょっと困ります。

他にちょっとした小物でも、なにしろ、「ない」ので買いにいかなければならないので、時間と費用が馬鹿になりません。環境が整ってから、外に出ようと思っているので、まだ昨日の日経支局の開局式に出ただけで、ほとんど内向けの仕事で追われています。

生活環境の方も、詳述は避けますが、買い物の山から始まりました。

でも、比較的落ち着いたところで、食べ物が安くていろいろあるし、スーパー、コンビニ、商店もわりと近くにすべてあり、人の良さと相俟って、そういう意味では相当生活しやすいところだというのは本当のようです。

会津 泉

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Date: Sun, 20 Apr 1997 09:04:07 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 656] from KL - Day 10

皆さんに、いろいろ激励のメッセージなど頂いていながら、個別にお返事しなくてすみません。
森友さん、上田さん、築地さん、小山さん、木村さん、近藤さん、竹内さん関根さん、古河さん、安田さん、内村さん、伊藤さん・・・・、温かいお言葉、ありがとうございます。一番の元気の素です。

豊田さん、
いろいろ丁寧にアドバイスいただきありがとうございます。もっと前にお聞きしておくべきだったと、反省。

でも、一つひとつが良い勉強になります。
日本にいると当然だと思っていることが、全然通じないということは、大事なことだなと。

3連休で、溜っていることがすこしづつ処理できてきました。日本にいる間に片付けておかなければいけなかったレポート書きなどもまだけっこうあるのです。

昨日は、朝、車で一走りして、ヒンズー教の洞窟寺院、バトーケーブというところを見てきました。大きな鍾乳洞のドームを利用したもので、急階段が名物。さすがに「異国」という感じが強い、奇観でした。

明日は、朝日の服部桂さんが来られます。ANRにとっては、第一号のお客様になります。

来週からは本格的な活動開始のつもりでいます。KL在住の皆さんには、挨拶まわりをするつもりですので、どうぞよろしく。

なお、日本には5月の10日過ぎに、一度行く予定です。ごく短期のはずですが。

では。

会津 泉

追伸

最近入られた方、よろしければ自己紹介を。皆さんの近況や感想なども、あるとうれしいので、どうぞ。

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Date: Mon, 21 Apr 1997 09:30:51 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 659] Re:こちら、ワシントンからですけど、、、

尾野さん、いらっしゃい。

このリストの人で尾野さんを知らない人は少ないと思うけど、簡単に紹介すると、大分のCOARAというパソコン通信とインターネットの市民グループの事務局長です。 COARAといえば、ハイパー研ができる母体でもあり、日本の、とくに地域ネットを中心としたネットワーキングのパイオニアとして、もう12年になろうという歴史があります。 ハイパー研でも大分の地域実験の中心推進役を務め、私の「上司」にもなります(兄貴分、というところかな)。

今回は、米国政府から「未来の日本を担う」人として、一カ月間招待されて、これから全米各地を回るのです。さあ、どんな成果が出るか、陰ながら応援したいと思います。

私の方は、3連休も終わり、いよいよ仕事に取り掛かるつもりです。今週は忙しくなりそうです。

快晴の朝のKLより。

会津 泉

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Date: Tue, 22 Apr 1997 00:38:43 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 671] Re: JTB INET97 参加ツアー

井上さんからのご案内、私からもよろしくお願いします。

内容は保証します。はい。
MSCについて、最新動向をできるだけ理解できるようにします。

INETって、何もツテのない人がいきなり参加すると、かなりとまどうはずです。関係者って、けっこう固まっているのです。で、その外側の、いわばインターネットに仕事でつき合う必要はあるが、知り合いがあまりいない、という人のために企画しているエントリーバージョンなのです。私の知る限り、こういうツアーで INETに参加しているグループは、他にはあまりありません。かつて、プラハの大会のときに、戦火も続くクロアチアから20数名の若者が、文部次官に連れられてバスで来たこと位かなあ・でも、だいぶ感覚は違いますね。

ということで、ぜいどうぞ。
それと、ふじこさん、ご無沙汰ですね。元気?井上さんにお願いして、パンフレットを見ていただくと、かなり詳しいことがわかるはずです。

あるいは、井上さん、直接テキストをメール差し上げては?

では。

会津 泉

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Date: Sat, 26 Apr 1997 10:40:30 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 686] From KL -- Week 3

早いもので、11日に到着してから丸2週間がすぎ、今日から3週目に入りました。ある程度は予想もしていましたが、それ以上に、もろもろの環境整備に時間・手間をとられています。

何をするにも、けっこう時間がかかります。1日に、2つか3つの仕事を片付けられれば上等という感じです。

その例を一つ。昨日は、秘書の久保田さんの自宅の電話を設置するために、電話会社(テレコム・マレーシア=TM)に支払に行く必要があり、そのため、まず近くの銀行で、円をマレーシアドルに両替しようとしたところ、2行とも外為は扱っていないとのこと。これで30分のロス。
そこで、どちらにしても、TMも市内なので近くで両替しようと、出発。それも、名義が外国人だと5万円も余分に預り金をとられるので、世話になっている会社の現地スタッフに同行してもらうったのです。渋滞で、到着までに30分余り。ところが、先に両替屋に行くのをつい忘れて、TMに着いてからまた回り右。ようやくTMのオフィスに行って、電話の申込を無事すませ、並行してISDNの申込と確認。敷設に何か月かかるかわらかない、というお返事。

 次に、市内のインビプラザという、パソコンショップの集積ビルへ迎い、イーサネットのハブとケーブルを購入。これは案外スムースに見つかりました。最初に声をかけたショップの店員が、別の店に連れていってくれて。ここで昼食。その後、諸々の事務代行をしてもらっている三井物産KL支店に行き、給与の小切手をもらい、それを別の銀行で現金化。
その後、携帯電話の購入に行ったのですが、やはりマレーシア人の名義だと安いので同行してもらっていたスタッフに頼んだら、彼女は、書類が不足でダメ。そこで仕方なく、運転手(これも近くの日本の会社に借りていました)に頼んだところ、彼は嫌だと拒否。仕方なく、またその会社の事務所に戻って、別のスタッフに依頼。今度はOK。これで4時過ぎ。

それから、5時まで開いていると聞いて、近くの銀行に私の個人口座を開こうとしたら、、行ってみたら閉まっていてアウト。引き返す。

それから、雷雨が降り始めたので、余裕を見て、久保田さんを迎えに空港へ。自分で運転して(レンタカーを月契約で借りてあるので。これもこの間エアコンが壊れ修理に出したり)。5時過ぎに出て、すこし迷って、それでも余裕で6時半前に到着。ちょっと休んでから到着ロビーへ。7時5分、定刻で到着を確認。7時半過ぎ、カート2台分の荷物と共に、本人が税関を無事通過して出口に現われる。8時、まず彼女のアパートで荷物を下ろし、すぐ、今度はオフィスへ寄ってまた荷物下ろし。その後、市内のホテルへ。チェックインが終わって、軽い食事をするのが9時半。終わって10時半頃。帰って11時過ぎ。

と、まあ連日こういう調子です。。

こちらが不慣れなこと、現地のペースが比較的ゆっくりしていること、何でも初めてなので、処理時間がかかること、日本でいえば真夏の暑さなので、のんびりやらないとどうしても疲れやすくペースが上がらないこと、などが重なって、そうそうは思った通りにはことは運びません。

でも、誤解されるといけないのですが、けっしてこちらの人が怠けているとか、能率が悪い、と画一的にはとらえないでほしいのです。みんな、真面目に良く働くと思います。 考え方が違うことは、よくありますが、当然でしょうし。少なくとも、東南アジアの都市のなかで、仕事のしやすさという点で、現在のKLは上から数えて十分上位に入ると思います(というほど、他のところはまったく知らないのですが)。不愉快になることはとても少ないのです。人がやさしいというか、滅多に意地悪されないというか。

今度の日曜日には日本の郵政大臣が来られ、郵政省主催の昼食懇談会に、私も末席を汚すことになりました。マハティール首相とぜひ会いたいということで、アポイントを取るのに、各方面がたいへんご苦労されたという噂が聞こえてきました。
 今週はハンガリーの首相率いる経済代表団も来訪。先月は、南アフリカのネルソン・マンデラが来ていたし。世界でも超人気の指導者がいるマレーシア、という印象が強いですね。

さて、週末は、溜めている報告書の原稿書き、ビザ申請の準備、買い物、片付け、などなどが待っています。ちょっとはのんびりしないといけないし。あ、支払予定もチェックしなければ・・・。そろそろ研究活動も始動しないと・・・。

とまれ、元気ですので。

会津 泉

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Date: Sun, 27 Apr 1997 20:28:27 +0900
From: izumi@glocom.ac.jp (Izumi Aizu)
Subject: [iznews 692] MPT Minister Visits KL

昨夜、堀之内久男郵政大臣のご一行が来馬(というのです)され、今日さっそく郵政省主催の昼食会が開催され、私も末席を汚してきました。

こちらの野村大使、鈴木商工会議所会頭(三井物産顧問)、以下、マレーシアの商工会議所主要メンバーが呼ばれ、私はなんというか「ゲスト」のようでした。(郵政省の二人のSさんのご配慮があったようです)。
KLでは、松下、松下エアコン、丸紅、KDDなど各社の現法社長、支店長が一緒でした。

本省から長谷川国際部長、小笠原事業政策課長、江崎国際協力課長、それに坂巻大臣秘書官が来られ、NTTの宮脇副社長、KDDの平田取締役も随行され、明日、マハティール首相、レオ・モギー郵電エネルギー大臣、オスマンMDC会長に会見される予定です。

橋本総理が、日本の情報通信企業の「国際進出」に熱心で、今回の郵政大臣の来訪も総理の影響もあったようです。

堀之内大臣は、宮崎出身で、基本的には農林畑の議員さんだと思います。「マルチメディア」とは何かとか、MSCはそもそも誰の発案だろうか、とか、あとはマレーシア事情(雷、停電・・)などで話が弾んでいました。とくに、マハティール首相のリーダーシップの強さが中心でした。

私には、ある意味では良い「顔見せ」の機会をつくっていただいたことになりました。(飲茶の点心が美味でした)。

珍しく、すこし涼しいKLの日曜日の午後です。

前川さん、私も前川さんのNYレポートに負けないものを書かなければと思いつつ、それは無理かなとも思ってます。

近藤さん、メッセージありがとうございます。 朝日パソコンは、ちょっと大きく出過ぎの気もしました。

中野さん、アセアン流、すでに、だいぶ応用しているつもりです。(仕事も生活も鷹揚になってきたのがその証拠のつもりで)

竹内さん、近いうちにシンガポールにも行きたいと思っているのです。三上さんが帰ってしまう前に。

連休開けは、パソ協ご一行の来馬です。今度は通産省の出番ですね。

会津 泉

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